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「 」

[345]  2009-09-05投稿
「****」


え?

何だ?












「****!? ***!! ****」

誰か叫んでいる。




何で……


「**** ***!!」




何で俺は……………

















「大丈夫ですか?」












………………………夢か…………





「あの〜、お医者さん呼びましょうか?」


「………ああ、いいです呼ばなくても」




どうやら魘されてたらしい。


篠原は心配そうな表情で俺の方を見ている。



っていうか、瞳が見えないから本当に心配な表情かなんて分からないんだよな。


「かなり魘されていたみたいですね、嫌な夢でも見ましたか?」


「………いえ、本当に大丈夫です」



いくら慣れたからといっても、治ったわけじゃない。

気分こそ悪くはならないものの、近づいてほしくはない。



「少し、散歩してきます」





何でワザワザ他人にそんなことを言ったんだろう。

自分でも分からない。

まぁ、へんな夢でも見て動揺していたのだろう。










やっぱりここは気分を落ち着かせてくれる。

病院の中は1日中冷房が効いているから汗なんて全然掻けない。



生温かいが苦手だという人は多いと思うが、俺はけっこう好きだ。




「温かい風って、良いですよね?」




…………え?



驚いて振り返った………


「何だか、生きてるな〜って感じがしませんか?」








有り得ない。


篠原が座っていた。



寝ぼけているんだろうか?

それとも、走ってここまで来たんだろうか?

いや、それは無い。



「また会いましたね、屋上が好きなんですか?」


違う。

篠原じゃない。


だけど、彼女は似すぎている。


双子か?


「どうしました?」


考えていてもしょうがない

「………あの、すみません。名前、何て言うんですか?」

「え、ナンパですか?」

ぶん殴ってやるか、コイツ。

「……そんなんじゃないです。ただ貴女によく似た人を知っているので、もしかしたら親戚か何かと思っただけです」

「へぇ……随分と遠回しに誘ってくるんですね」

…………俺、コイツ嫌いだ。


「いいですよ







私、志野原ちひろっていいます」

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