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青い瞳の転校生 第24話

[342]  内田俊章  2009-09-08投稿
初恋 9

 「ネエ、タカシ。あっちへ行って来よう!」

 スージーは、海の方を指差し、隆を誘った。

 「うん」

 2人は並んで、砂浜を歩いて行った。

 サンダルを脱ぎ、裸足で海へ入ると、昼間とは違い、水は“ヒンヤリ”として、気持ちが良かった。

 スージーは1人で、来ては返す波と、戯れていた。

 隆は、そのスージーの姿を見つめながら思った。

 “スージーにとっては、初めての海だったんだ。そして、5月に転校して来たばかりだが、この町には、何年も居られないかも知れないとも、言っていた”

 「ネエ、タカシもコッチへおいでよ!」

 スージーは、隆の手を引き、一緒に海へ入った。

 「オー!気持ち良い!」

 そこへ、勇二とひとみもやって来た。

 「お二人さん!すっかり、仲直りをしたみたいね!」

 ひとみが、冷やかした。

 「私たちは、ケンカなんて、してないもね!」

 そう言うとスージーは、お化け屋敷でしがみ付いた様に、隆に“くっついて”見せた。

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