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恋愛の事情 case1

[495]  LEON  2009-09-13投稿
怒鳴られて
殴られて
蹴られて
グチャグチャになる。


何が切っ掛けなんて
その日のアノ人次第。


機嫌の悪い時は
どんな些細な事でさえ
切っ掛けとなる。



他人に言わせたら
『そんな男』
確かにそうなんだけど

違うんだよ。

弱い者に手を出すのは
その人が本当は一番弱くて壊れやすい証拠なんだ。

自分が傷付くのが怖いから.傷付けられる前に傷付ける。
だから他人には『そんな男』でも.私にとっては『私じゃなきゃ駄目な男』なんだ。愛しくてたまらないんだ。

暴力が正しくないのは分ってる。私だって殴られたら痛いし悲しくなる。

でもコレがアノ人の愛情表現なんだ。

殴った後.ボロボロの私を見てアノ人は必ず泣きながら言うんだ。

『ごめんね。本当はこんな事したくないんだ。愛してるよ。』

そしてギュッと抱き締めてくれる。私はこの時凄く愛を感じる。

少し歪んでるけど.アノ人の愛が私に伝わってくるの。


だから何されても.何があってもアノ人から離れないの。





そう言った彼女の体には.無数の痣と火傷の痕が痛々しく刻まれていた。

何を言っても.彼女には届かない。彼女の全ては彼で洗脳されてしまっている。

助けてあげたい。

そう思って彼女を呼び出したのだけど.それが間違いかの様に彼女は幸せそうに彼の話しをする。

何故なの?
何故気付かないの?
それが間違いだって
分らないの?

彼女自身が気付かない限り私にはもうどうする事も出来なかった。

そろそろ帰らないとまたぶたれるから。そう言って手を振った彼女は彼の元へ帰る。

抜け出すすべはあるのか…

私はただ遠くなる友の姿を眺めて心が痛んだ。

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