ほんの小さな私事(95)
なつきさんは、私が話を呑み込めていないのを見て、「ふーむ」と言ったあと、私に色々な説明を始めた。
「どうやらお前さん、ほとんど清音ねーさんから話を聞いてないみたいだねぇ…。まあ、いきなり理解しろっても難しいだろうから、簡単に言うと、うちの一族は、いわゆる、霊能力ってのを持ってる家系なのさ。私もそうだし、あんただって何らかの能力を持ってる筈。取り敢えず、これを見てごらんよ。」
なつきさんは、そう言って、ポケットから一枚の紙切れを取り出した。それは先ほど、私の肩についていたものと同様の形をしている。
なつきさんは、その紙切れを、人差し指と中指で挟むと、視線の高さまで持ってきて、何やら集中し始めた。
すると、次第になつきさんの指先に、白い輝きが集まってきて、それが指先を伝って、紙切れの周りに移動していく。
次の瞬間、その紙切れは、一瞬にして火に包まれた。
その火を使い、なつきさんは、くわえていたタバコに火を着けた。
「とっとっと…熱ッ!…と、まあ、こんな感じ。これは気功法の基礎だけど、応用すれば色々出来るようになる。多分、あんたにも、こういう事が自然に出来る筈さ。」
私は、それを見て、暫く唖然としていた。
「どうやらお前さん、ほとんど清音ねーさんから話を聞いてないみたいだねぇ…。まあ、いきなり理解しろっても難しいだろうから、簡単に言うと、うちの一族は、いわゆる、霊能力ってのを持ってる家系なのさ。私もそうだし、あんただって何らかの能力を持ってる筈。取り敢えず、これを見てごらんよ。」
なつきさんは、そう言って、ポケットから一枚の紙切れを取り出した。それは先ほど、私の肩についていたものと同様の形をしている。
なつきさんは、その紙切れを、人差し指と中指で挟むと、視線の高さまで持ってきて、何やら集中し始めた。
すると、次第になつきさんの指先に、白い輝きが集まってきて、それが指先を伝って、紙切れの周りに移動していく。
次の瞬間、その紙切れは、一瞬にして火に包まれた。
その火を使い、なつきさんは、くわえていたタバコに火を着けた。
「とっとっと…熱ッ!…と、まあ、こんな感じ。これは気功法の基礎だけど、応用すれば色々出来るようになる。多分、あんたにも、こういう事が自然に出来る筈さ。」
私は、それを見て、暫く唖然としていた。
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