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猫物語その36〜Count違いは気にせずに〜

[769]  α  2009-09-18投稿
 お願いに ぁなどぅゃ!その笛を返してくれなゃ!

 子猫は[にゃ]が つかないように必死で話しますが、余計に聞き取り辛くなっています。
 怪盗ねこひげは蔑み、もういいから普段通り自分の言葉で話しなさい。子供の うちは大目に見てあげるから。と申します。

 そ、そんぬぁこと言って また却下とか言う気ぬぁんぬぁ…!

 子猫の傷は深く、他猫の譲歩にも うたぐり深くなっていました。

 言わんと言うたら言わん!
 もうやだ、付き合いきれん。帰る!

 とうとう怪盗ねこひげは しびれをきらせて子猫に背を向けます。

 待っ待つんにゃ!
その笛で鼠を おびき寄せて一網打尽にして お爺さんに喜んで もらいたいのにゃあ!
 持って行かにゃいでー!

 子猫の必死の訴えに屋根の向こうに姿を半ば隠した怪盗ねこひげが振り返り応えます。

 ふんっ喜びに浸りたいのは貴様であろう、こわっぱよ。
 おぬしは手柄をたてて重宝がられたいだけなのだ。
 だが そのような関係に信頼や愛着は生まれんぞ。
 本当に その人間のことを思っているなら、貴様自身に何ができるかを模索することだな!さらば!

 そうして怪盗ねこひげは去って行きました。

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