携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ファンタジー >> DRAGON LOVER 35

DRAGON LOVER 35

[370]  木村蜜実  2009-09-20投稿
青々と光る小ビン…。
あれが、妖力を受け継ぐ秘密があるのか…。

「あの中に、わしの涙が入っている。あれを飲み干しなさい。そうすれば、お前は真のペンドラゴンになれる…。」

ばあさんの体が段々と薄れていく…。

「ハーンッ!!なんとかしてよーっ!!」

叫ぶ声。
僕にはどうする事も出来ない…。

「死神っ!!どーゆう事だよ!!なんで急なんだよっ!!」
どうしようもない感情を死神にぶつける。
死神に八つ当たりしてもどうにもならないのは知ってる。

「仕方ない事なんだよ。ハーン…すまないな…。」

「すまないで済むかよ…。前から知っていたんだろ?この事…。」

僕が問い掛けても、死神は黙ったまま、ばあさんを見ている。
そんな死神に少し疑問を抱く。

「もう、終わりだ…。」

ばあさんの体から白い光が出る。

龍族が消える瞬間…。

「やだ…ちょ…ちょっと…。なんとかしてよ!!ハーン!!」

エリンの泣き叫ぶ声。

やがて光りは消え、ばあさんの姿も…。

「…エリン。仕方なかったんだ。シヴァ様のご命令だ。」

「命令?そんなの守るより、エリンに言うのが筋だろーが!!」

「シヴァ様は、王族に悟られないようにしたかったんだ。わかってくれ…。」

肩を落とし、やるせない顔をする。そんな顔を見たら、何も言えない。

「エリン…早く涙を飲んでくれ…。もう時間がない。」

首を横に振り、死神を睨む。エリンにとっては何よりも悲しい事。
死神を恨んでるように見える。

「死神様なんて…。」

小ビンをにぎりしめ、外へ飛び出そうとする。

「まて!!外は出るな!!」
慌ててエリンの前に出る。

「どいてよ…。いくら死神様でも許さない。」
龍の目に変わる…。妖力も高まり、今にも龍に変身しそうなふいんき…。

「ハーン、エリンを止めてくれ!!もう追っ手がきてる!!」

慌てる死神。
もう、王族が来ているとゆうのか…。

「エリンの事バレたのか?!」

「だいぶ前にな…。」

僕はエリンを引っ張り、一旦人間界へ逃げようとする。

「ダメだ!!人間界へは行くなっ!!」

「なんでだよっ!!」
死神に強く引っ張られ、その手を振りはらう。

「人間界でペンドラゴンになっては困る!!ここで食い止めるぞ!!」

感想

感想はありません。

「 木村蜜実 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス