携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> その他 >> 君からの手紙〜66〜

君からの手紙〜66〜

[368]  YOSI  2009-09-23投稿
そう言うと、石田は、ギターをかかえた。
「俺は、仕事が忙しくても、優しかった両親が好きでした
高校時代に、母がギターを買ってくれて嬉しかった。
それから、すぐでしたけど…母が亡くなったのは…だから、恩返しの意味で作りました。…だけど、事情があって封印してました。…そんな歌ですけど」

君の笑顔が好きだった
星空になって しまった君から届いた手紙に記され言葉
「ありがとう 私は幸せでした。あなたがくれた幸せの分、あなたの幸せを願ってます」
君のいないこの世界 君のくれた笑顔
君のくれた勇気
君のくれた手紙
ただありがとう

君の優しさ好きだった
星空に消えてしまった君へ
記した手紙に思い出を込めて
「ありがとう。僕は幸せだった。
あなたがくれた笑顔の分、僕は笑顔で生きてます」
君といれた あの時間、君といれた場所
君へ届け 思い
君へ届け 手紙
ただ…ありがとう
ただ…幸せでした

君のいないこの世界
君のくれた笑顔
君のくれた勇気
君のくれた手紙

ただ…ありがとう

君といれたあの時間
君といれた場所
君へ届け思い
君へ届け手紙

ただ…ありがとう
ただ…幸せでした

ただ幸せでした


石田は静かに歌い終えた。
「聞いてくれて感謝してます。正直、詞も曲もセンスがないって自分でも思ってます…でも、こんな曲でも、愛してくれた人がいてくれたこと、俺は嬉しかった…」
勇一は、石田に頭を下げた。
「ありがとうございます。由美が愛した曲、あの時聞いたのに、忘れてた…
由美…天国の君に届いただろうか?」「きっと届いたと思います」と和枝が言うと、皆大きく頷いた。
「そうだよな。新井さんありがとう。 石田さんも…俺は、この先もずっと、わだかまりを持ったまま生きていくところだった…きっと、奥村さんと由美の思いが、この時を演出してくれたのかな」
「利夫が…」と幸子はつぶやいた。
「ああ…夕樹さん、俺は、思うんだ。奥村さんと由美が、空の上で出会っているんじゃないかってね。だって、時を越えて、同じ曲を愛したんだから…ごめん、俺の勝手な想像だけどね」
「きっとそうだと思います」
紀子も同じ思いだった。

感想

感想はありません。

「 YOSI 」の携帯小説

その他の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス