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いじわる先生 7 〜友達の変化〜

[472]  るー6  2009-09-25投稿
体育の授業で捻挫をしてしまったので、幸輔は保健室へむかっていた。職員室には保健の先生はいなかったので、
「じゃ、保健室か。」
保健室は職員室の本当に反対側と言ってもいいだろう。
「けっこう歩くな…。」
足が痛い…幸輔はゆっくり歩いた。
その途中、優太に会った。
「お、おい!大丈夫か!」「うん。」
「そっか。」
「な…何してたの、優太は。」
「い…いやあ。トイレ行ってた。」
「じゃあ捻挫したのは、優太がトイレ行ってる間だ。」
「そういうことになるな。じゃあ、保健室まで一緒に行ってやるよ。」
「ありがとう。」
ということで、2人は保健室にむかった。
すると徐々に声がした。

2人は耳を澄ます。
「優太…?」
優太は体が小刻みに震えていた。幸輔は優太の突然の変化にあたふたするばかりだった。
「…優太?優太大丈夫?」幸輔は何が何だかわからない。
「幸輔。オレここで待ってるから…保健室行ってこいよ。」
明らかに体の震えが大きくなっている。
するとやがて向こうから、岩塚先生がやってきた。
「幸輔くん。どうしたんだ?」
妙な優しい声だなと、優太は思った。
「あ、体育の授業中に捻挫しちゃったんです…だから今から保健室に行きます。」
「そうか。おだいじにな。無理しないように。」
話している間、優太はずっと隠れていた。
そして、岩塚先生が行くと、優太は姿を現した。
「…何で隠れてたの?」
幸輔は、優太の変化に少しずつ、気付きはじめていた。


怖いよ…


いじわる先生が


怖いよ…


優太が逃げた理由。

優太の心の声。もちろん

幸輔にはわからない。

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