キャッチボール 第53話〜最大の危機3〜
陽太の父親も心配しているようだ。
あの男も何か関係しているのかも知れない。でも、何も手がかりが掴めない。
「……」
立ち止まるしかなかった。駐車場は出た。だが何処に向かうのか全く分からなかった。
「何だよ!何も動けねぇなんて。」
「待って龍吾。怒るのはまだ早いよ。よく考えよう。」
「…あぁ。分かった。」
龍吾は冷静さを取り戻した。
「あの男、お父さんは見た?」
陽太はお父さんに聞いた。「スーツ姿の男が車に乗って出ていくのは見えた。明らかに目立ってたからよく見てたら、どうやら東京の方に向かってたらしいんだけど…。」
「そいつだ!」
2人は声を揃えて言った。「…エリアが絞られたね」「みーくんはまだ、東京にいる。」
車は、新橋方面へと走り始めた。
その車内で、
「東京の中で、一番悪そうな奴がたくさんいそうな所は?」
おじさんが質問する。龍吾は真っ先に答えた。
「…渋谷かなって思ったんですけど。」
「…何で?」
陽太は疑問に思う。
「だって、若者の街だし、悪い奴多そうだろ。」
「陽太はどうだ?」
「オレは歌舞伎町だと思う。」
「歌舞伎町…絶対そこだよ陽太!」
「よし!じゃあ歌舞伎町だな。」
車は歌舞伎町へと走りだした。
「何ですか。プレゼントって。」
すると、段ボールの中から、小さな袋が出てきて、
「これを飲むと、元気になれるんだ。」
「薬…ですか。」
「ほら、飲んでみな。」
これは、ダメだ。
覚せい剤とかそういう類だろう。
「飲め。」
袋を奪われ、薬を出した男は無理矢理飲ませようとした。
その時、扉が開いた。
「警察だ。」
「よし。警察は以前からこの団体を警戒していたらしいから、すぐアジトへ行かせたって。」
「あざーす。お父さん。連絡して頂いて。」
「岬くんの友達なんだろ?協力するよ。」
車はようやく歌舞伎町周辺に着いた。急いで2人は降りた。
「おいおい。」
お父さんも降りた。
辺りはきらびやかなネオンがひしめき合っている。
「…悪い奴多そうな街だな。」
龍吾はそっと呟いた。
ネオン街をしばらく進むと、人だかりが見えた。
「ん?あれか…?」
人だかりの中を進んでいく途中、警官に、
「あなた達が、あの2人だね。」
「はい。」
「岬くんが待ってる。中へどうぞ。」
ブルーシートの中では、毛布に包まれて黙り込んでいるみーくんがいた。
「良かった無事で」
ありがとうみんな。
あの男も何か関係しているのかも知れない。でも、何も手がかりが掴めない。
「……」
立ち止まるしかなかった。駐車場は出た。だが何処に向かうのか全く分からなかった。
「何だよ!何も動けねぇなんて。」
「待って龍吾。怒るのはまだ早いよ。よく考えよう。」
「…あぁ。分かった。」
龍吾は冷静さを取り戻した。
「あの男、お父さんは見た?」
陽太はお父さんに聞いた。「スーツ姿の男が車に乗って出ていくのは見えた。明らかに目立ってたからよく見てたら、どうやら東京の方に向かってたらしいんだけど…。」
「そいつだ!」
2人は声を揃えて言った。「…エリアが絞られたね」「みーくんはまだ、東京にいる。」
車は、新橋方面へと走り始めた。
その車内で、
「東京の中で、一番悪そうな奴がたくさんいそうな所は?」
おじさんが質問する。龍吾は真っ先に答えた。
「…渋谷かなって思ったんですけど。」
「…何で?」
陽太は疑問に思う。
「だって、若者の街だし、悪い奴多そうだろ。」
「陽太はどうだ?」
「オレは歌舞伎町だと思う。」
「歌舞伎町…絶対そこだよ陽太!」
「よし!じゃあ歌舞伎町だな。」
車は歌舞伎町へと走りだした。
「何ですか。プレゼントって。」
すると、段ボールの中から、小さな袋が出てきて、
「これを飲むと、元気になれるんだ。」
「薬…ですか。」
「ほら、飲んでみな。」
これは、ダメだ。
覚せい剤とかそういう類だろう。
「飲め。」
袋を奪われ、薬を出した男は無理矢理飲ませようとした。
その時、扉が開いた。
「警察だ。」
「よし。警察は以前からこの団体を警戒していたらしいから、すぐアジトへ行かせたって。」
「あざーす。お父さん。連絡して頂いて。」
「岬くんの友達なんだろ?協力するよ。」
車はようやく歌舞伎町周辺に着いた。急いで2人は降りた。
「おいおい。」
お父さんも降りた。
辺りはきらびやかなネオンがひしめき合っている。
「…悪い奴多そうな街だな。」
龍吾はそっと呟いた。
ネオン街をしばらく進むと、人だかりが見えた。
「ん?あれか…?」
人だかりの中を進んでいく途中、警官に、
「あなた達が、あの2人だね。」
「はい。」
「岬くんが待ってる。中へどうぞ。」
ブルーシートの中では、毛布に包まれて黙り込んでいるみーくんがいた。
「良かった無事で」
ありがとうみんな。
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