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サイ=アラン(第2世)?−2

[307]  サイ=ノート  2009-09-27投稿
「バカな…何故分かったのだ?」
ギルバルドは血まみれの右手を圧えながら驚きを隠せない様子だった。言い訳をする余裕すら無い位なのだろう。手にしていた注射器を落としてしまっていた。
「…学長室を調べていたら、三足烏に僅かに血痕が付着していた。無論ブラッドレイのだろうが、遺体から離れた位置に居たはずの三足烏に血痕が付着しているのは不自然だった。…俺達は誰も分からないであろうその本意を理解出来た。ブラッドレイは内通者がいることを伝えたかったんだ!」
そんなことだけで?そんなことだけで完璧だと思っていた計略が見抜かれたというのか?
「…全てリチャードの計画だろう?内通者がいることは猿でも予想出来る状況だった。だからこそ実は内通者ではなく外部犯…だからこそ内通者、だろ?たいした仕掛けだ…俺達でなければ気付くのは不可能だったろうな…。」
 ギルバルドは一介の悪人よりも遥かに落ち着いていた。サイ一人だけなら…逃げ切ることが出来る…
不意にギルバルドの右足が弾かれた。2弾目が直撃したのだ。しかしサイの拳銃からではなかった。
 退路はレイドが閉ざしていた。サイの相棒…その一言で何故レイドがココにいるのか解るだろう。レイドはギルバルドに向けて冷ややかな視線を向けていた。
「・・・・ド・・・頼み・・・」
バーン!
レイドの2弾目が心臓に直撃した。ギルバルドは年のせいもあり死を覚悟した表情だった。倒れた後で、サイに笑みを向けて、絶命した。なんの達成感もわかないまま、2人は研究所を後にした。

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