(ID:57048) - 携帯小説！(スマートフォン版)

「さて、サイ。全く何事も分からないことだが、ワシは確かに死んだのに、こうやってお前と会話する機会が持てた。レイドと同じことが起こる保証はない故に、お前にワシの生前の考えを全て話しておこうと思う。全てに関してまずは反論しないでくれ。話し終わった後、その機会はもつ。」
「ワシは、デスティンもトロイモクバだと思う。お前達はデボネアじゃないと判断したが、それでもトロイモクバでない保証はない。リチャードは、デスティンがデボネアじゃないことをお前達に証明させることで、デスティンは敵じゃないと思わせることが狙いなんじゃないか？ワシにはそう思えてならない。」
「もう１つ、流通しているベノムの精製方法は解明できたが、その方法では１人目のベノムがどうやって作られたのか証明できていないことになる。ワシはあの日の前日に三足烏の羽をよく見た。そうしたら、わずかに注射の跡があった。無論ワシらも研究のため血を取ったが、そこではなかった。もしかすると流通しているほうのベノムの精製過程の『ベノム服用者の血』を三足烏の血で代行出来るんじゃないか？」
サイは驚きと納得の混ざった顔をしていた。
「前者のほうは特に言うことはありません。私たちのデスティンへの信頼は感情論ですので、あえて反論はいたしません。後者のほうは…なるほど興味深いですね。ただ、データ上はその方法はすでに試していて、何ともなかったですが？」
「ベノムは未知の麻薬だ。実際にやってみてはどうだ？」
「しかしブラッドレイ！三足烏の血は用意できますが、コカトリスの羽は無理で…いや！そうか！」
「ああ…スナッフルの研究所にあるんじゃないか？」
サイはかつてないほど興奮していた。早く目を覚まして確かめたかったのだ。
「サイ…もう会うこともないだろう…。…忘れるな、ワシはいつでも応援しているぞ。レイドと共に、トロイモクバを滅ぼしてくれ！」
サイは「ハイ！」と答えると同時に覚醒した。寝起きとは思えないほど目を覚ました状態で、Raid Child Or Ramに走って行った。

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サイ＝アラン（第2世）?－２

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