サイ＝アラン（第2世）?
15,オラシオン
サイは１つ大変な事を見落としていることに気がついた。スナッフルはレイドの弾丸で絶命した。…どう考えてもおかしい。ヘヴンズドアを吸った者はどんな傷害を受けても死なないはずなのに…。
１週間以内の周期で吸い続ければ死ぬことはない。逆にいえば、１週間以内の周期で吸い続けなければ死んでしまう…ならばその境目にヘヴンズドアの効果が薄まるタイミングがあるということだ。そのタイミングの長さはとにかく、つまり体内でヘヴンズドアが弱体化していることになる…。
サイはあらゆるヒトがもつ抗体を実験した。アミラーゼ、カタラーゼに始まり、消化液を含む全ての分解酵素を取り出した。
そしてついに見つけた。ヘヴンズドア含むベノムに対抗する薬が完成した。
三足烏の力はコカトリスの毒を中和できることだと分かった。しかし薄めずに三足烏の血液をコカトリスの羽に浸すと打ち消しあうことなく化合し、「コカポイズ酸ウィンディアム」という神経操作酵素が生まれる。これこそヘヴンズドアである。しかし、これはヒトのミトコンドリアに電子顕微鏡でも見えないほどの量で含まれている「オラシアナラーゼ」という分解酵素で還元可能なのだ。これにより還元されてできたコカポイズ酸が心臓に向かいそれを破壊する。…もう分かるだろうが、コカポイズ酸ウィンディアムは１週間分の分泌されるオラシアナラーゼで還元されるのだ。
オラシアナラーゼは時間をかけて還元剤として働くので、還元する頃にはウィンディアムにはコカポイズ酸を消す能力がなくなっているのだ。故にそれが心臓を破壊するのを止めることが出来ない。ならば、急激に還元することが出来ればベノムを消すことが出来るということだ。
オラシアナラーゼは人工的に作れる物質なので、ヒトが分泌する１週間分のそれが、そのままベノムに打ち勝つ薬となる。サイは遂に対ベノム薬「オラシオン」を精製した。
サイは１つ大変な事を見落としていることに気がついた。スナッフルはレイドの弾丸で絶命した。…どう考えてもおかしい。ヘヴンズドアを吸った者はどんな傷害を受けても死なないはずなのに…。
１週間以内の周期で吸い続ければ死ぬことはない。逆にいえば、１週間以内の周期で吸い続けなければ死んでしまう…ならばその境目にヘヴンズドアの効果が薄まるタイミングがあるということだ。そのタイミングの長さはとにかく、つまり体内でヘヴンズドアが弱体化していることになる…。
サイはあらゆるヒトがもつ抗体を実験した。アミラーゼ、カタラーゼに始まり、消化液を含む全ての分解酵素を取り出した。
そしてついに見つけた。ヘヴンズドア含むベノムに対抗する薬が完成した。
三足烏の力はコカトリスの毒を中和できることだと分かった。しかし薄めずに三足烏の血液をコカトリスの羽に浸すと打ち消しあうことなく化合し、「コカポイズ酸ウィンディアム」という神経操作酵素が生まれる。これこそヘヴンズドアである。しかし、これはヒトのミトコンドリアに電子顕微鏡でも見えないほどの量で含まれている「オラシアナラーゼ」という分解酵素で還元可能なのだ。これにより還元されてできたコカポイズ酸が心臓に向かいそれを破壊する。…もう分かるだろうが、コカポイズ酸ウィンディアムは１週間分の分泌されるオラシアナラーゼで還元されるのだ。
オラシアナラーゼは時間をかけて還元剤として働くので、還元する頃にはウィンディアムにはコカポイズ酸を消す能力がなくなっているのだ。故にそれが心臓を破壊するのを止めることが出来ない。ならば、急激に還元することが出来ればベノムを消すことが出来るということだ。
オラシアナラーゼは人工的に作れる物質なので、ヒトが分泌する１週間分のそれが、そのままベノムに打ち勝つ薬となる。サイは遂に対ベノム薬「オラシオン」を精製した。
感想
感想はありません。
「 サイ＝ノート 」の携帯小説
- サイ＝アラン（第２世）?−２ 最終話
- サイ＝アラン（第2世）?−１
- サイ＝アラン（第2世）?
- サイ＝アラン（第2世）?−２
- サイ＝アラン（第2世）?−１
- サイ＝アラン（第2世）?
- サイ＝アラン（第2世）?
