ほんの小さな私事(103)
「だれかー、いるのー?おーい。鍵あいてるよー。」
高野さんは、扉から中を覗き込みつつ、そう中に呼び掛けた。だが、中はシーンと静まり返ったままで、何の返答もかえってこなかった。
「…何やってるの、君ら…。」
唐突、後方から聞こえてきた声。私たちは、その、不意の呼び掛けに驚き、声の方向に顔を向け、少し後退りした。
「な…なんだー。誰かと思えばヒデじゃない…。驚かせないでよね!」
「別に驚かせるような事はしてないんだけど…。」
「真後ろに忍び寄って、いきなり声なんか掛けたら驚くに決まってるじゃない!それより…なんでアンタがここにいるのよ?」
「何でも何も…僕はここに用事があったから来ただけだよ。むしろどっちかと言えば、高野さんたちがここにいる理由のが謎だと思うけど…。」
「こっちは、ここを通り掛かったら、扉がひらいてて…。」
どうもこの二人が顔をあわせると、ほんの些細なことで言い合いになってしまいやすい様だ…。
高野さんは、扉から中を覗き込みつつ、そう中に呼び掛けた。だが、中はシーンと静まり返ったままで、何の返答もかえってこなかった。
「…何やってるの、君ら…。」
唐突、後方から聞こえてきた声。私たちは、その、不意の呼び掛けに驚き、声の方向に顔を向け、少し後退りした。
「な…なんだー。誰かと思えばヒデじゃない…。驚かせないでよね!」
「別に驚かせるような事はしてないんだけど…。」
「真後ろに忍び寄って、いきなり声なんか掛けたら驚くに決まってるじゃない!それより…なんでアンタがここにいるのよ?」
「何でも何も…僕はここに用事があったから来ただけだよ。むしろどっちかと言えば、高野さんたちがここにいる理由のが謎だと思うけど…。」
「こっちは、ここを通り掛かったら、扉がひらいてて…。」
どうもこの二人が顔をあわせると、ほんの些細なことで言い合いになってしまいやすい様だ…。
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