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君からの手紙〜68〜

[356]  YOSI  2009-09-29投稿
「ああ、そうだ。石田さん、新井さん、俺達用事あるから、もう少しいてください。」
「用事?」
石田の疑問に、他の者も、?とゆう顔をしたが、勇一の目配せで、理解した。 すかさず、正も、「ああ、そうだ。佐野さん、この後、俺達飯食いに行くんじゃん。」
「そうだったわね。忘れてた」
「あと、嶋野さん達とも、話があるんだ。悪いけど、2人とも、先に失礼するよ」
嶋野達も、頷きながら、その場を後にした。
「……」石田と、和枝は、しばらく黙っていた。
「あの〜」2人は、ほぼ同時に切りだした。
「どうぞ」「石田さん、先にどうぞ」 しばらくの譲り合いのあと、石田から切りだした。
「あの…ありがとう。君のおかげだ。俺は…ずっと、わだかまりを持っていた
でも…荒木さんや、夕樹さんのことを知り、つらい思いをした時に、君の後押しが、決断させてくれた。ありがとう」
「そんな…私、生意気でした」
「そんなことないよ。…俺、社員として、この会社に入ることが、決まったんだ。新たな道へ向かうのに、今まで苦しんできたことが、晴れたように思えるんだ…君のおかげだ」
「社員になるんですか?おめでとうございます。…でも、石田さん自身が、乗り越えたんですよ。苦しみも…」
「いや、君が、勇気をくれたんだ。
だから…最後に、自分の言いたかったこと、言っておこうと思う。聞いてくれるかな?」
「はい」
和枝は、何を言われるか、察していた
勇一からの?で、「何を言われても、黙って聞いていてくれ」と。
そして、そこから先の判断は、和枝自身だとも。
勇一は、自分の幸せよりも、和枝の幸せを見届けようと思っていた。
そして、和枝自身も、勇一と幸子は、運命の糸で結ばれていると感じていた。
「新井さん…俺は、君が好きだ。君が、荒木さんのことを好きだってことも、知っているけど。
だから、相談をされた時も、複雑だったけど、君が幸せになるんなら、それでいいと思った。…
言わないで、後悔するなら、言って後悔するよ。俺は、君が好きだ」
そう言うと、石田は立ち去ろうとした
「待ってください…私、何も答えてないです」
「え?」
和枝は、石田の胸に飛び込んだ。
「これが、私の答えです」
石田は、驚いた。
和枝は、心のなかでつぶやいた。
(これで、いいんですよね)

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