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旅の記憶(セルスイッチ)

[456]  ヒロ  2009-10-05投稿
仕事帰りに、国道を走り過ぎて行くバイクを見て、その姿を自分と重ね夢見る少年が居た。
「早く乗りてぇー」
15才の少年「聡」は中学卒業後、勉強嫌いってだけで、工場に就職した。
彼の工場での日々は「苛立ち」と「退屈」が交差し、辞める事ばかり考えていました。
そんな毎日の中、バイクに乗る事だけが、唯一の夢でした。

16が近づき、教習所へ通い出す。
勉強嫌いの聡だが、バイクの為に真面目に勉強し、無事…?卒業する。
卒業の時、隣の青年に話し掛けられた。
青年「バイクの免許か?」
この青年、皮のライダージャケットを着て、派手で強面な感じ、アメリカンスタイル…か?
聡「えっ!?あっ、はい、普通二輪です。」あまり口の聞き方を知らない聡だが、青年の見た目に緊張したのか、敬語になる。
青年「そうかぁ…バイクはいいぞぉ、世間が解るしな、俺も大型だよ、やっとだけどね」と言って青年は笑った。聡は青年の見た目とは違うその笑顔にやられ、バイク乗りって事もあり話が弾む。
青年「バイクを買ったら旅に出ると良いよ。一人でな」
聡「一人で旅ですか…」この一言が聡の夢が、「バイクに乗る」から「旅に出る」に変化したのです。

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