携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 学園物 >> recall project #7

recall project #7

[435]  ERROR  2009-10-10投稿
並び終わった後、宮垣先生先導で体育館に向かった。体育館に着くと、保護者の方々は既に座って式の始まるその時をじっと待っていた。俺は母を遠目で探してみたが、見つけることはできなかった。
そして、生徒全員が体育館に集まり、定刻通り式は始まった。
”えー、ただ今より第七十二回清明学園入学式を行います。まず最初に、学園長より挨拶があります。”
(また学園長の話かよ……)
俺はまた前と同じようなことを話すんだろうなと思った。延々とつまらない話を聞かされるのは大っ嫌いだからごめんだ。
「今年もまた新たに総勢278人もの新入生がこの清明学園に入学しました。毎年毎年新たな出会いがあることを私は非常に嬉しく思います……」
このような出だしで、学園長の話は5分程続いた。
この後は色々な方々からお祝いの言葉や、祝電メッセージを頂戴した。勿論俺は無関心だったが。
式は予想していたより早く終わった。
入学式終了後は各教室に戻り、ホームルームの予定だ。俺達は教室に戻り、再び机に着いた。
着席して先生の到着を待つと、宮垣先生が何やらたくさん抱えて教室に入ってきた。
「えー、入学式どうでしたか?緊張しました?……はい。ではこの時間はホームルームということでとりあえずここに集まった40人の生徒はほとんど顔も知らないと思いますので、お互い自己紹介しましょうか、はい。」
一人で話をどんどん進めていく。そして先生は黒板にいくつかの(自己紹介の)項目を箇条書していった。
「じゃあ、名前、出身中学、中学時代の部活、特技、趣味、あと皆への挨拶の順で自己紹介していこう、はい。んーと、秋山さんから自己紹介していってください、はいどうぞ。」
そう言って自己紹介が始まった。
「名前はー、秋山美帆で、森川中学出身です。部活は吹奏楽やってましたー……」
(やべぇ……緊張する〜。俺人前で話すのかなり苦手なんだけど……)
俺は話すことを必死に考えていた。
(……っ、皆話するの上手いだろ……俺があんまり下手だと一人だけ浮いてしまう。つーか、俺の特技って何かあったか?)
かなり焦っていて人の自己紹介を聞く余裕などなかった。
堀越、前橋、三澤……俺の番がどんどん近づいてくる
俺の前の村上さんが終わって、とうとう俺、「八嶋」の番が来てしまった。

感想

感想はありません。

「 ERROR 」の携帯小説

学園物の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス