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リレー小説「隣の男の子」2章4話 木村蜜実

[324]  木村蜜実  2009-10-14投稿
天然御曹司には驚かされる事が沢山…。

「いつから付き合ってんの?」
ユミがサツキの肩を叩き興奮気味で話しかける。

皆が一斉にサツキを見る。

(なんでそんな事言うのよ〜。)
サツキは冷や汗が出て、パニックになる。
「え〜っ皆静かにしてくれ〜朝礼は終了だ!仕事始めてくれ!」

(なんか弁解してよ〜。)
半泣きなサツキの顔を見て、民生は小声で話しかける。

「ごめんね。でも、アレ嘘じゃないよ。」
そう告げてサツキの側を離れる。

(も〜なんなの〜!!)
大パニックのサツキ。
仕事しろと言われても手につく訳がない。

からかわれてるのか…
本気なのか…。
さっぱり訳がわからない。

「ねぇ…ホントに付き合ってんの?」
デスクの横から書類を渡しながらユミが疑いの眼差しで見る。

「へっ?なに…?」
放心状態のサツキは、どう答えていいやら…。

「なに…?じゃないよ…。民生さんといつから知り合いなの?」

(あらら…もう名前で呼んでるし…。)
サツキはユミの顔を見てため息…。

「知り合ったのは昨日よ。それに、付き合ってないし…。」
と言いかけると後ろから…

「仕事ははかどってますか?」
民生が覗き込むように立っていた。

慌ててユミは
「サツキ、後でね…。」
とその場を離れた。

「さて…。」
デスクの上に座り、サツキを見つめる。

(だから、そんなに見ないでよ…。)
目を合わさずパソコンに集中しようとするサツキ。

「ちょっと話しあるんだけど…いいかな?」

少し不満げな顔をしてサツキは頷く。

歩く廊下で行き交う女の子はみんな民生を見る。

サツキ自身恥ずかしくなる。

「さっきの怒ってる?」

「…怒ってません。」

「敬語使わないでよ。」

「はい…いちよう上司ですし…。」

そんな会話をしながら、会議室へと行く。

「あのね、しばらく僕の側で仕事してほしいんだ。」
またまた突然の言葉。
サツキは驚いて民生の顔を見上げる。

「社長には許可もらってるし、いいよね?」

「あっ…あたしより…優秀な子がいるかと…。」

「優秀な子より、君がいいんだ…。」
いつもと違う真剣な表情にサツキは戸惑う…。

感想

  • 25489: ありがとうございます★キム [2011-01-16]
  • 25653: 姫〜頑張って〜♪♪キム [2011-01-16]

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