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いじわる先生 12 〜ずっと、助け合おう〜

[414]  るー6  2009-10-17投稿
紙を持つ手が震えていた。「くそ教師め…。」
その時、幸輔の携帯が鳴った。
「香山先生…?」
すぐさま携帯に出る。
「もしもし?先生?」
『あぁ。』
「大丈夫。僕は狙われてないよ。」
『山田の目的、何となく読めた。』
幸輔はため息をついた。
「先生、家にいてよ。」
『今、どこにいる?』
「だから先生僕は…」
『どこにいるんだ!』
香山の怒鳴り声。
『優太を何で1人で助けにいこうとするんだ!先生たちに相談してくれよ!』
「矛盾してるよ!」
『山田…』
「先生言ったじゃん!もう先生に頼る年頃じゃないって。」
『おい…』
幸輔は電話を切った。
「僕が行かなくちゃ、ダメなんだ。」
幸輔はようやく、桜川大橋下に着いた。
そこにはいじわる先生の姿はなかった。
「優太…」
優太だけが、倒れこんでいた。
「大丈夫か。」
歩み寄ろうとしたその時、優太に止められた。
「来るんじゃねぇ!」
「……。」

このまま見てろと?幸輔は動けなかった。
その声と同時に、銃声が響いた。幸輔の足元を狙っていたようだが、間一髪外れたようだ。
「…来るんじゃねぇ。」
「……」
意味が分かったが、優太を助けたい。
「オレは、大丈夫だから。」
顔はほぼ腫れ上がり、全身にあざがいくつもある。
「もしそれ以上動いたら、幸輔死んじゃうから…。」すると、弾が飛んできた方から、いじわる先生がやってきた。
「…幸輔くん。それ以上近づかないでね。」
相変わらず幸輔には震えが来るほどの優しい声。
「………先生。」
「何?幸輔くん。」
「優太を返して。」
幸輔の鋭い目が、いじわる先生に初めて向けられた。「取り返せるもんならしてみれば?」
「…僕は。」
と言って幸輔は優太の前に立った。
「撃つなら撃ってみろよ!」
「……」
いじわる先生は黙ってはいたが、口元は笑っていた。「どうせ優太が憎いんだろ?」
「……」
「たった1人の友達なんだ!」
いじわる先生の口元がさらに笑った。
「友達!?何が友達だよ。」
「僕はいつもいじめられてて、優太に助けてもらっていたんだ。」
「…それで?」
あまりにも冷たい受け答えに、幸輔は話す気をなくした。
「とにかく、優太をいじめるのはやめてほしい。」
いじわる先生の手が強ばる。

銃口がだんだん

幸輔へと向かっていった。
「撃つなら撃て…。いいよ。撃ってやるよ。」
「幸輔どけ!」
カチ…
準備完了。

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