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いじわる先生 15 〜いじわる先生、学校ジャック〜

[456]  るー6  2009-10-26投稿
「…説明してみて。」
岩塚先生は冷笑を浮かべる。
「僕と優太を銃で撃つとき、手袋をしていた。それは自分の指紋をつけないようにするため。おそらくその前に、神山先生に銃を握らせて、指紋を付けさせた。橋の下で事件は起きたので、丁度死角になり、目撃されにくい…。これが、証拠です。」

いじわる先生モードが入った。
近くにあった椅子を蹴り飛ばした。
女子の悲鳴が聞こえる。
「よく言った。その通りだ幸輔くん。」
いじわる先生はそう言いながら幸輔に近づいていく。「幸輔逃げろ!」
しかし…優太の叫びもむなしく、幸輔は体が震えて逃げられない。
「逃げろ?もう逃げられねぇよ。生徒、先生諸君。」先生、生徒全員が体育館の隅の方へ逃げ、
下を向く人、
悲鳴をあげる人、
ただ震える人、
様々だったが、いじわる先生は容赦なし。
「この性格を知ってしまった以上、みんな、オレの大切なおもちゃだ。」
ポケットから、銃を取り出す。
「もし誰かに言ったら、この銃でそいつとその家族全員…」

バーン!

「キャー!」
銃声が、リアルに響く。
「大丈夫だよ。そんなに驚かなくて。上に向かって撃ったから。」
幸輔は尻餅をついた。
「まぁ。こうなるから。」幸輔はただ驚き、
涼子は下を向き、
優太は堂々としていた。
「今日より、オレの命令に逆らった場合、撃つ。」
いじわる先生が、とうとう全員に本性を現した。
「おい!こっちに来い!」いじわる先生の合図で、体育館の中に、20人の武装した男たちが入ってきた。「もうお前らに、逃げ場はない。」
桜井中学校は、いじわる先生の独裁国家と化した。

授業中も、1人の男が銃を持って監視。各クラスに1人ずつ配備されたらしい。下校した後も、学区内を私服でパトロールする10人と、学校へ残り先生を監視する10人に分かれて逃げ場をなくす。
精神的に、やられる。
幸輔をはじめ、学校から、笑顔が消えた。
警察に電話しようとしてもできない。監視の目が1日中あるから。
男たちは110番の電波を感知するシステムを装備しているから、たとえ見つからないように通報しても、すぐさま殺される。また、妨害電波を発信して繋がらなくさせる。
…ダメだ。この独裁国家から逃げられない。
放課後、見つからないように3人、涼子、幸輔、優太は学区外の隣町へ向かっていた。助かる方法を考えるために。そして、先生を退治するために。

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