ほんの小さな私事(126)
「悪霊とか妖怪とかは、普通、一般的には人の目には写らないもの。そういった存在が悪さをして、事故が起こったり、事件になったりする訳。この間から起こってた校舎北側の廊下であった犬といたちの死骸についても多分、さっきの悪鬼テングが絡んでたんだと思う。」
「じゃあ、あの時に…その、テング…というのが、山下さんに取り憑いた…?」
香取君がそう言うと、なつきさんは、腕組みをして、ふーむと言いながら答えた。
「なるほど。君らはあの時のあの場所に居合わせたって事なのか。それなら色々、話が見えてくる気がするよ。そっちの娘はどうやら、神降ろしか何かの一族なんじゃないかな?霊体が取り憑きやすい波長を持っているのを感じるし、ね。」
「神降ろし…?あたしにそんな何かがあるなんて…知りませんでした…。」
山下さんはそう言って、だき抱えている二匹のいたちの子供たちを撫でながら言った。
今まで気づいていなかったが、彼女はあの場所に居たいたちの子供を連れてきたのだろう。
野生のいたちが人間になつくとは到底思えないのだが、不思議な事に、そのいたちの子供たちは、山下さんになついているようで、彼女の腕の中でおとなしくしていた。
「まあ…自覚がある能力者なんて、世の中にはそう多くはいないからね。ただ、ここの学校は、実を言うと、特殊な学校でネェ…。そういった、自覚の無い能力者も含めて、かなりの数の能力者が集められているのさ。」
それを聞いて、その場に居る皆は、驚きの表情を見せた。
…ただ一人、櫻井君を除いて…。
「じゃあ、あの時に…その、テング…というのが、山下さんに取り憑いた…?」
香取君がそう言うと、なつきさんは、腕組みをして、ふーむと言いながら答えた。
「なるほど。君らはあの時のあの場所に居合わせたって事なのか。それなら色々、話が見えてくる気がするよ。そっちの娘はどうやら、神降ろしか何かの一族なんじゃないかな?霊体が取り憑きやすい波長を持っているのを感じるし、ね。」
「神降ろし…?あたしにそんな何かがあるなんて…知りませんでした…。」
山下さんはそう言って、だき抱えている二匹のいたちの子供たちを撫でながら言った。
今まで気づいていなかったが、彼女はあの場所に居たいたちの子供を連れてきたのだろう。
野生のいたちが人間になつくとは到底思えないのだが、不思議な事に、そのいたちの子供たちは、山下さんになついているようで、彼女の腕の中でおとなしくしていた。
「まあ…自覚がある能力者なんて、世の中にはそう多くはいないからね。ただ、ここの学校は、実を言うと、特殊な学校でネェ…。そういった、自覚の無い能力者も含めて、かなりの数の能力者が集められているのさ。」
それを聞いて、その場に居る皆は、驚きの表情を見せた。
…ただ一人、櫻井君を除いて…。
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