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旅の記憶(最北の地 14 )

[313]  ヒロ  2009-10-31投稿
つきあたりの国道まで来た三台は苫小牧方面に走り、暫く走ると街に入った。
ブル、「ここらで分かれるか。俺は室蘭方面に行って、町外れの定食屋に居るからよ。何か困ったらそこに来いよ。バイク止まってっから判るはずだよ。まあ、フェリーの時間までデートでもいいけどね」
照れながら聡、「じゃあ、後で」
陽子、「ブルさんのお土産、何か買う?」
ブル、「いや、いいよ。師匠とか他の連中の土産は買ったしな」
陽子、「じゃあ後でね」
ブルは聡と陽子と分かれ町外れの定食屋へと向かった。
定食屋に着き、扉を開け、店内を覗き込む。カウンター内でなにやら作業をしている男と…接客する女性!?
どうやらここのマスターは結婚していた。
ブル、「よう、久し振り」
マスター「いら…ん?お前!来たのか!!久し振りだなぁ、元気だったか?」
ブル、「見ての通りだよ。そっちはどうよ?」
マスター、「まあ、ボチボチ…結婚もしたしな」
ブル、「マジ?まさか…」と、女性の方を見る。
祥子、「初めまして、祥子です」
マスター、「こいつ、ブルってんだ」
ブル、「綺麗な嫁さんだなぁ、よろしく」
祥子、「まあ、からかわないで下さいよ」
ブルにとって、懐かしくも驚きの夜であった

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