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幼なじみsecret's prolog

[466]  杉山未波  2009-11-02投稿
「兄ちゃんっ!!彩姉ちゃん帰ってくるって!!」
そうやって颯斗が言ってきたのは3日前の事だ。
彩姉ちゃんとは、今から10年前にドイツに引っ越した俺の幼なじみ・西村彩菜の事だ。
10年間音信不通だった幼なじみが帰ってくるんだぞ!?
嬉しい事他ないじゃないか!!
「唯斗―、降りてきなさ―い!!彩菜ちゃん来たわよ!!」
母さんの言われ、下に行くとすでに彩菜はリビングに入っていた。
「久しぶりだな、彩菜。」
「あ…ぅん。」
彩菜はかなり素っ気なかった。
まぁ、幼なじみと再会したぐらいじゃ喜ばないよな、普通…
しばらく経ったら、昔のように話せるようになるだろ。
というか、この時点でそんな甘い考えは捨てるべきだった事を今になって思う。
ある日、同じクラスになった彩菜に休んだ授業分のCDーROMを借りる事になった。
「明日には返すから!!」
「分かった。」
家に着き、部屋で早速パソコンを起動させた。
「な…なんだ、これ…!!????」
彩菜から借りたCDーROM…授業のROMなんかじゃなかった。
二次元の幼女や美少女並のかわいさの女装少年の画像が軽く1000枚は超えている。
しかも少々エロいのばかり。
「それ見ちゃダメ―!!」
バタンッ
彩菜が超特急で部屋に入ってきた。
まぁ、すでに後の祭りだがな…
「ぃや、見たし。」
俺の言葉に彩菜はガタガタ震えだした。
「本当に…?」
「あぁ。」
どんどん彩菜の顔色が悪くなっていく。
「ROMの中身見た感じの推測だが、彩菜は二次元限定ロリコンなのか…?」
俺は聞いた。
「…それだけじゃない、です。私はギャルゲ…マニアでもあるんです…」
彩菜はへなへなになっていた。
「でもさ…それって普通、男が好きなジャンルで女はやらないんじゃ…」
バシッ
なんか(どこから持ち出したか不明な)辞書で頭思いきり叩かれた。
「はぁぁ…なんで女の子が私みたいな趣味を持つと批判されなきゃいけないの?いいじゃん、別に他人には迷惑かけてないんだから。女の子が女の子の身体、想像して何が悪いの?」
なんかものすごく飽きられた…気がする。
こうして、彩菜に振り回されるおかしな日々が始まったのだった。
というか大丈夫なのか、俺…

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