いじわる先生 17 〜絶対に助かる方法〜
「改札口にいたよ。男が。」
良太が口を開く。
「改札口に、男がいた。オレ見たもん。ある生徒が電車で逃げようとしている所を止められているの。」
「…マジかよ…。」
「優太…そう落ち込むなって。」
幸輔は、優太を励ました。その時、
「お前ら。何やってるんだ。」
4人の後ろに、しかもすぐ後ろに。
良太の背中には、アザルドライフル。
「ひ…ひぃ…」
良太は震えている。
「わ…私たちは…ただ…」涼子の一言も虚しく、
「今から、追尾する。いいな。」
やっぱり、捕まってしまった…
良太の背中には、ライフルが突きつけられているし…何を隠そう、ここは無法地帯。
変なことを言ったら、即銃殺。幸輔はずっとその事を考えていた。
涼子は、かなり震えている。
幸輔は、その涼子の手を握った。さり気なく。
涼子が、『えっ』と言いそうな表情で幸輔を見つめる。
幸輔は口だけ動かした。
『大丈夫』って。
涼子は、少し笑顔になった。でも、すぐに現実に引き戻される。
「何笑ってんだ!」
「……」
2人は、下を向いた。
桜井中学校の近くまで歩いてきた。
「ここに収容する。いいな。」
「はい…」
幸輔達は、従うしかなかった。
「この倉庫に入ってろ。」幸輔は、ある事を思う。
先生がいたら…。
すると、男に怒鳴られた。「早くしろ!」
「あの…。」
「何だよ。」
幸輔は、勇気を振り絞った。先生なら…何か分かってくれるかも。
「1つ、出かけたい所があるんです。」
「何だと?お前…反抗する気か?」
銃口がぐりぐりと幸輔の頭に突き刺さる。
「一緒に来て頂いて結構です。」
「幸輔…お前。」
優太の問い掛けに幸輔は頷く。
これが…みんな…というか3年4組の人は確実に助けられる方法。
男は笑っていた。
「いいだろう。」
こうして、先生の所へ向かった。
2階建ての木造アパート。「出かけたい所ってここか。」
「はい…以前、僕達の担任でしたが、生徒に暴力を振るったとして、今は教師を辞めています。」
幸輔は、インターホンを押した。
なぜ、幸輔はこの男を香山先生の所へ連れていこうとしたのか。
それには、理由があった。
良太が口を開く。
「改札口に、男がいた。オレ見たもん。ある生徒が電車で逃げようとしている所を止められているの。」
「…マジかよ…。」
「優太…そう落ち込むなって。」
幸輔は、優太を励ました。その時、
「お前ら。何やってるんだ。」
4人の後ろに、しかもすぐ後ろに。
良太の背中には、アザルドライフル。
「ひ…ひぃ…」
良太は震えている。
「わ…私たちは…ただ…」涼子の一言も虚しく、
「今から、追尾する。いいな。」
やっぱり、捕まってしまった…
良太の背中には、ライフルが突きつけられているし…何を隠そう、ここは無法地帯。
変なことを言ったら、即銃殺。幸輔はずっとその事を考えていた。
涼子は、かなり震えている。
幸輔は、その涼子の手を握った。さり気なく。
涼子が、『えっ』と言いそうな表情で幸輔を見つめる。
幸輔は口だけ動かした。
『大丈夫』って。
涼子は、少し笑顔になった。でも、すぐに現実に引き戻される。
「何笑ってんだ!」
「……」
2人は、下を向いた。
桜井中学校の近くまで歩いてきた。
「ここに収容する。いいな。」
「はい…」
幸輔達は、従うしかなかった。
「この倉庫に入ってろ。」幸輔は、ある事を思う。
先生がいたら…。
すると、男に怒鳴られた。「早くしろ!」
「あの…。」
「何だよ。」
幸輔は、勇気を振り絞った。先生なら…何か分かってくれるかも。
「1つ、出かけたい所があるんです。」
「何だと?お前…反抗する気か?」
銃口がぐりぐりと幸輔の頭に突き刺さる。
「一緒に来て頂いて結構です。」
「幸輔…お前。」
優太の問い掛けに幸輔は頷く。
これが…みんな…というか3年4組の人は確実に助けられる方法。
男は笑っていた。
「いいだろう。」
こうして、先生の所へ向かった。
2階建ての木造アパート。「出かけたい所ってここか。」
「はい…以前、僕達の担任でしたが、生徒に暴力を振るったとして、今は教師を辞めています。」
幸輔は、インターホンを押した。
なぜ、幸輔はこの男を香山先生の所へ連れていこうとしたのか。
それには、理由があった。
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