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いじわる先生 18 〜弟の存在〜

[426]  るー6  2009-11-05投稿
幸輔がまだいじめられている時…5月。
それは、とても酷いいじめだった。
下水道の中に顔を突っ込まされ、上から死んだ蛙を落とされたり、机の中に大量の泥が入っていたり、酷かった。
その時は、優太や香山先生が、一緒になって助けてくれた。
幸輔も、いじめられているけど、1人じゃないって分かると、自然と学校が楽しくなっていった。

下水道から幸輔を助けだした時、先生はこんなことを言っていた。
『オレ今…25なんだけど、今年22になる弟がいるんだ。今は自衛隊に入っててな…』
『そうですか…』
あの時、先生は涙を流していたっけ。
『会いたかったな…。せめて入隊する前に。』
幸輔は何か事情があったのかもしれないと思ったが、聞くと先生がますます泣いてしまうような気がしたので、聞かなかった。
そして、今、会ってしまったのだ。
だって男の名字は「香山」だから。
これがただの偶然だったら、もう助かる術はない…のだが。
幸輔は信じた。
信じて、信じて、
祈った。

中から香山先生が出てきた。
「おぅ。幸輔らか。」
すると、男の表情が緩んだ。
「…兄さん…?」
「…敦士か…?」
視線が、弟の方に向けられる。
「やっぱり、兄弟だったんですね。」
「幸輔…。」
香山は幸輔を抱きしめた。「ありがとう…。」
兄弟2人、泣いていた。
ずっと、会いたかった。
「お2人さん。中へ入ったほうがいいと思う。」
良太が言ったその一言で、現実に戻される。
敦士が、香山に向かって、「そうだ。オレはこんなことをしていると、あいつに殺されるから…。」
殺される…?
脅されているのか…?

部屋に入り、とりあえず各場所に6人、腰掛けようとする。
「汚…」
涼子は、相変わらず鼻をつまむ。
「まぁ、汚いけど、座って。」
涼子は、ゴミ袋?を端に避けて、何とか座った。
みんなが座った所で、香山は再び話した。
「とにかく幸輔。敦士を見つけてくれて、改めてありがとう。」
「いえ。偶然3年4組を監視していた人だったので。」
「監視!?」
幸輔は、そこからか…と頭を抱えたが、今の学校の現状、岩塚先生の事について話した。
「そうだったのか…。どうりで最近、男たちがうろついているなと思ったよ。」「でも…何で先生の弟が、こんな仕事やってんだよ。」
優太は、敦士に目を向ける。
「敦士さん。私たちに教えてください。」

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