ほんの小さな私事(133)
「今年、全学年でGH会に加盟しているのは、君らを含めて全150人ほどだ。途中で入会したり、脱会したりする面々もあるが、そういうのを別にして、平均、全学年内で100人程度の加盟者が居る感じだよ。ただ、加盟してる人間がどんな感じかってのは、後で名簿作って渡すけど、その名簿は無くさないように。それはそうと…沙羅、ここを見てご覧よ。お前さんの母親の名前があるだろ?実は君の母親も、GH会に所属してたんだよ。」
そう言われて、なつきさんが指差した名簿には、確かに、『加藤清音』の名前が記されていた。
こういった感じに、今まで知らなかった事…母親の事がわかってくるというのは、本当に感慨深いものであった。
「でも、沙羅ちゃんのママが所属してたって事は、この会って、ずっと昔からあったって事?」
そう高野さんが聞くと、なつきさんは、頷いて答えた。
「そうだよ。この学校が設立された頃…つまり、もう三十年前ぐらい前にもうあったらしいんだ。…というよりか、そもそもこの学校自体が、そういった能力者を育成する目的で造られたって事だからね。富士樹海の側に造られたのも、霊が多く出るとか、そういう理由らしいよ。」
という事は、つまり、この学校には、意図的に能力者が集められているという事なのだろうか?
そうなると何故、母はわざわざ、この地を離れて東京に出ていってしまったのか?
私は少し、その辺りに疑問を覚えたが、何か理由があって、その選択をしたのだろう…と、自分の中で納得させておくことにした。
そう言われて、なつきさんが指差した名簿には、確かに、『加藤清音』の名前が記されていた。
こういった感じに、今まで知らなかった事…母親の事がわかってくるというのは、本当に感慨深いものであった。
「でも、沙羅ちゃんのママが所属してたって事は、この会って、ずっと昔からあったって事?」
そう高野さんが聞くと、なつきさんは、頷いて答えた。
「そうだよ。この学校が設立された頃…つまり、もう三十年前ぐらい前にもうあったらしいんだ。…というよりか、そもそもこの学校自体が、そういった能力者を育成する目的で造られたって事だからね。富士樹海の側に造られたのも、霊が多く出るとか、そういう理由らしいよ。」
という事は、つまり、この学校には、意図的に能力者が集められているという事なのだろうか?
そうなると何故、母はわざわざ、この地を離れて東京に出ていってしまったのか?
私は少し、その辺りに疑問を覚えたが、何か理由があって、その選択をしたのだろう…と、自分の中で納得させておくことにした。
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