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セイバー 5話

[345]  放浪者  2009-11-09投稿
「俺がいつ何に嫉妬したんだ?」
フェレットが、やる気のない声で尋ねる。
「だから、この『魔人の鐘』を羨ましいと、そう感じてるんだろ?」
「それが本当なら、俺は鉄の塊としか見れないものに羨望の眼差しを向けていることになるぞ。」
「またまた、そんなこと言っちゃって。」
「・・・・。」
返す言葉もないとはまさにこのことだ。
この男、ダグラスは世界最高の面倒臭さを持っているのだと、フェレットは改めて確認した。
「まあ、それはともかく学校にいこうか。」このままじゃ埒があかないと、フェレットは話題を変えた。
「学校?今日は俺休むわ。」
だが、瞬間的に一蹴される。
「それより、耳寄りな情報があるんだけどさ。」
「何だよ?」
「ここ最近、ドルワイアの方で何やら大きな爆発があったみたいなんだわ。んで、噂に寄ると『カルティミア』の仕業じゃないのかって言われてるみたい。」
「ふ〜ん、そんで?」
「一緒に行こう。」
「嫌。」
さっきの復讐と言わんばかりにフェレットが一蹴する。
「そんなに怒るなよ。まだ嫉妬してるのか?」
「甚だしく違うけどな。」
どうやらダグラスは完全にそう思い込んでいるらしい。
フェレットはやれやれと肩を竦めたが、

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