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奈々とライアンの夫婦生活♪DRAGON LOVER番外編☆2

[387]  木村蜜実  2009-11-13投稿
「何言っちゃってんの〜?アイツが浮気なんて出来る訳ないじゃん♪」
エリンの家で、あたしが怒りながら話すと、ハーンは笑いながら答える。

「ハーンは黙ってよ!やっぱ怪しいの?それだけなんでしょ?」
エリンは親身になって聞いてきた。

「ん…。でもさ、あのタイミングで動揺する事ないじゃん…。」

「ただむせただけなんじゃねぇか?」

「ハーンは黙っててってば!!」

「なんだよっ!疑うのは早いだろって言ってんだよ!ライアンは外で仕事してんだぜ?!女の匂いぐらい付くだろ??」
ハーンの言う通り…。
確かに、会社には女の子も沢山いる。

疑うのは早い…?

「とにかく、もう少し様子見たら…?ライアンがそんな事するとも思えないし…。」
エリンの言葉に頷き、あたしはアンリが帰ってくる時間まで、街をふらつく事にした。

そうだよね…。

ライアンがそんな事するハズないもんね…。

浮気なんて…。




アンリが帰って来る時間になり、買い物を済ませ、家に帰る。

朝とは違う、上機嫌のアンリが帰ってきた。

「ママ〜♪ただいま〜♪」

「お帰り♪アンちゃん♪どうしたの?上機嫌だね♪」
アンリの帽子を取り、汗を拭いてあげる。

「あのね!パパの匂いしたの!」
またよくわからない事を言い出す…。

「パパの匂い?どこでしたの?」
あたしは少し不安になりながら聞いてみる。

「かよこ先生からしたの〜♪」
アンリの幼稚園の先生…?

「先生からしたの??」

「うん…。」
アンリは頷き、洗面所へと向かう。

しかし…。
あたしからしてみたら、匂いなんてわかんないけど…。

と思った瞬間。
アンリの能力に気付く。
アンリはライアンと同じペガサス…。

動物的な嗅覚があるはず…。

それが芽生えた?!

急いでアンリの側へ行く。あたしの母が泊まりに来る時に使うパジャマを引っ張り出し、アンリに差し出す。

「これ…おばあちゃんの匂いする?」
アンリに聞くと…。

「うん♪おばあちゃんの匂いする〜♪」
と嬉しそうに答えた。

優れた嗅覚…。
なんて厄介!!

あたしは怒りが込み上げ、ライアンが帰って来るのを苛立ちながら待った。

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