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recall project #27

[403]  ERROR  2009-11-15投稿
「どういうことだよ!?漆原!」
霧島が大きな声で怜に問いかける。
「ただ宮垣先生は言い逃れたかっただけだと思うよ。だって、こんな早い時期に生徒から不信感を持たれるのはまずいし、じゃあその嘘を正当化すればいい。そういうことだよ。」
「じゃあ戦争が云々かんぬんっていうのも嘘ってことか?」
俺も怜に問いかける。
「いや、それは俺が聞く限り本当のことだと思うよ。でも、こんな話してるとなにが本当のことかわかんなくなるね。」
怜は笑ってそう返してきた。まぁ、怜は被害に遭ってないからか。
「まぁ、上の人の言うことでも鵜呑みせずに自分でも少し考えて行動しろってことだね。」
「そうみたいだな……俺が馬鹿だったよ。」
霧島が肩を落とす。話し終わった後すぐにチャイムが鳴った。皆席に着く。霧島もまだ引きずっているのか、ゆっくり自分の席に着いた。
チャイムが鳴って少し経つが先生はいっこうに現れない。少し騒がしくなってきたところで先生が慌てて入って来た。
「皆さんすいません。遅れました。じゃあこの時間はテストをしてもらいます、はい。」
(テスト!?)
テストという言葉にざわつく。俺達はテストに関して何も聞かされていなかったのだ。
「あっ、テストといっても君達の実力を測るだけですから安心してください。」
先生は黒板に何か書き出した。
「テスト時間は60分、国語、数学、英語の3教科をこの時間内にやってもらいます。」
そう言って先生はプリントを配りだした。
「プリントは計5枚、問題用紙解答用紙それぞれ2枚。なお数学は問題用紙解答用紙が一緒になって1枚です。では、11時35分まで、始め!」
一斉に問題を解き始める。問題の内容は中学校のもの、それぞれ問題数はそれぞれ多くはない。
俺は国語に手をつけた。国語は主に文法、古典の基礎知識だった。古典は俺が苦手としている分野、全く自信はない。
数学は因数分解などのものから2次関数などの計算問題まで幅広い。
英語は語彙、文法、作文問題だった。英語は得意としており、難無く解答できた。
「はい、止めてください。後ろから科目毎に集めてきてください。組、名前、出席番号が書かれているかもう一度確認してください。」
止めの合図がかかった。
(早っ、もう…か。)
しかし俺は全問の解答が済んでいた。

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