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旅の記憶(リターン 2 )

[339]  ヒロ  2009-11-21投稿
産まれた子供を連れ、ブルの店に来た聡と陽子。
夫婦喧嘩を始めたが、ブルが間に入り、陽子をなだめていると、聡の携帯が鳴る。
聡、「はい、えっ?…うん…うんうん。今、急いで行く!一緒!!うん!じゃ」
陽子、「どうしたの?」
聡、「父さんが、家の前で車に跳ねられ病院に…」
陽子、「えっ?」
ブル、「救急ならあそこだ!軽トラ使え!カギ!早く行け!」
聡、「すみません、借ります。陽子早く!!」
陽子「うん!」
ブル、「オレも直ぐ後を追うよ」
聡と陽子はブルの軽トラに急いで乗り込んむ。陽子に抱えられた赤ん坊は驚いたのか、泣いていた。
店を施錠し、バイクで病院へ向かうブル。何かを感じたのか、尋常ではない速さで病院へ
バイクを止め、走って病院の玄関へ。
と、警備員に止められる。
警備員、「すみません!」
ブル、「えっ?あぁ、ヘルメットか?悪いんだが、さっき救急車で…」
警備員、「それでしたら救急入口の方が…あちらです」
ブル、「わりぃ」
更に走り、救急入口から中へ入ると聡の母、君枝と陽子が泣き崩れ、聡は子供を抱えながら涙を流している
ブル、「まさか…」
そのまさかであった。聡の父、謙治はブルが来るほんの数分前、還らぬ人となった…

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