Paramita―序章3―
梅の匂いが鼻につく。
「・・・・・・違う」
「!?」
瞬時に私の手は彼女の首を捕らえていた。いや、掴まずにはいられなかったのだ。彼女の首は恐ろしい程細く、力を入れ過ぎてしまえば折れてしまいそう。
彼女は唇を震わせ、見開いた瞳は私を写す。彼女は悲鳴を上げる事なく、死んでしまいそうな声で私に命乞いをする。
「・・・・・・お願い・・・・・・殺さないで・・・・・・」
私の手は首を締めつけている。人形を掴み上げている、そう私は錯覚した。が、手から伝わる心臓の鼓動紛れなく、彼女が人形でないことを私に訴えかけていた。
「・・・・・・違う」
「!?」
瞬時に私の手は彼女の首を捕らえていた。いや、掴まずにはいられなかったのだ。彼女の首は恐ろしい程細く、力を入れ過ぎてしまえば折れてしまいそう。
彼女は唇を震わせ、見開いた瞳は私を写す。彼女は悲鳴を上げる事なく、死んでしまいそうな声で私に命乞いをする。
「・・・・・・お願い・・・・・・殺さないで・・・・・・」
私の手は首を締めつけている。人形を掴み上げている、そう私は錯覚した。が、手から伝わる心臓の鼓動紛れなく、彼女が人形でないことを私に訴えかけていた。
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