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いつもの場所で?

[491]  YOSI  2009-11-30投稿
「おう、最終日満喫出来たか?」
「まあね。前回見れなかったドームも見れたし。ちょっとした洋食屋があったから、寄って食べてきたよ。そしたら…いや、いいか」
「なんだよ。言いかけて止めるなよ。いいこと、あったんかよ?」
「いいことってゆうか、ちょっとな」
義人のもったいぶった発言に、哲彦は「言えよ。俺もあったんだからさ」
と急かした。
「ほんとか?…じゃあ言うよ。昨日俺ら、居酒屋行った時に、居合わせた女性グループと、話し盛り上がったじゃない。その中の1人が、その洋食屋の娘さんだったんだよ。1人娘らしくてさ…大変だったけどね…打ち解けて、メルアドまて貰ったよ。『見ず知らずの俺に教えて大丈夫なの?』って聞いたら、『絶対、悪い人じゃなさそうだから』って言われてな…」
「へえ〜。良かったじゃんよ。消極的な、お前にしちゃよくやったよ。そういう子は、大事にしろよ」
「まあ、『また、食べに来てくださいね』ってゆう、意味合いだと思うけどね。」
「いいんだよ。それで。そんなすぐに結果は出ねーよ。また行くんだろ?」
「ああ、楽しかったし、友達の輪を広げる意味では、良かったかもな」
「そうだよ。そもそも、そんな目的で、ここまで旅行するなんて、あまりいねーんだからよ」
「そうだな。ところで、お前は?」
「俺は…まあいいじゃね〜か?」
「なんだよ!人に言わせておいてよ。言えよ!」
「まあ、いいじゃね〜か。そもそも、この旅行は、お前の恋愛下手をなくす目的もあんだからよ。ある意味、指南役なんだから、勘弁しろや」
哲彦の態度は、義人と剛夫といる時に、いつも自分のこととなると、恋愛については語らない。
「答えになってねーよ。お前が指南役だってんなら、隠さずに言えよ。是非参考にさせて貰うからよ」
「うーん、どうしようかな」
いつも、こんな感じだ。
「まっ、教えてやるよ。」
「教えてやる?お前、俺に言わせたんだから、言うの当然だろ」
「ったく…。じゃあ参考にしろよ」
と、ここまでのやりとりをして、義人は思った。
(でも…なんだかんだ言って、独身なんだよな…俺達。
参考にして、なんかあるのかな?)
もっともである。

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