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いつもの場所で?

[506]  YOSI  2009-12-16投稿
「みんな、土産な。クッキーだけど」
同僚に土産を分けていた哲彦に、後輩の相田が質問した。
「先輩、九州満喫出来ました?」
「まあな。友人と言ってきたよ。」
「友人?女性とじゃなくてですか?」
「残念ながらな」
「でも先輩、営業の女性と付き合ってましたよね?」
「別れたよ。随分長く付き合ってたけどね…まあ、お互いに結婚までにたどり着かないで、終わったけどね」
「今回の旅行は、もちろん知らないんですよね?」
「そりゃそうだよ。別れてんだから、言う必要もないし。…なんだよ?」
「いや実は、受付の下原文子さんて、知ってます?」
「ああ、知ってるよ。明るい子だし、人気あるよな」
相田は、少し羨ましい表情で続けた。
「いや、俺、結婚早まったかな〜なんて。彼女、彼氏いないらしいんですよ。その彼女が…」
「彼女がどうしたんだよ?」
「いや、実は先輩が昨日まで休みってこと、知らなくて、昨日彼女が、訪ねてきたんですよ。仕事終わりに。先輩が休み取ってること伝えたら『そうですか…彼女いらっしゃるんでしょうか?』と聞いてきたんです。「わからないです」って答えたら、多少安心したような感じでしたけどね。…羨ましいですよ。きっと、彼女、先輩のこと気になってるんじゃないですかね?」
「そうかなあ…」と答える哲彦だが、嬉しい気持ちと、複雑な気持ちが入り混じっていた。
確かに、そう思われることは嬉しいが、別れた彼女は、部署こそ違うが、まだ同じ職場にいるからだ。
それに加えて、出勤前に思いもよらぬメールが来たからである。
九州で知り合った、『麻由』と『かすみ』の2人から、立て続けにメールが来たからである。
正直、哲彦のなかでは、2人が遠い地に住んでいることもあり、特に『麻由』は商売柄、「また来てね」とゆうメールだと思っていたのだが、
「来月、そちらに行きます。会いたいから、時間作ってください」とゆうメールが来ていた。 そして、『かすみ』からも…

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