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いじわる先生 32 〜救世主がやってくる〜

[444]  るー6  2009-12-24投稿
優太は、扉と一緒に突き飛ばされた。
「ぐぁ…。」
優太は必死に痛みを堪える。
どうやら膝を抱えているようだ。
それを見た幸輔は、腕の痛みを堪えて、優太の前に立った。
鬼武士の影が、幸輔を包み込む。
「ノロイ…オマエ…。」
鬼武士は幸輔の呪印に気づいたようだ。
それでも幸輔は優太の前を離れない。
「殺すなら、僕を殺せ。」「コロシテヤル…。」
鬼武士は刀を振りかざした。
「幸輔!ダメだ!幸輔!」優太は叫ぶが、幸輔は避けようとしない。
優太は幸輔を突き飛ばして、自分もなるべく鬼武士から逃げた。

間一髪、避けられた。
幸輔は、すぐ立ち上がって、武器を探していた。
「どこか…倒せるもの…」「幸輔休んでろ!」
鬼武士が幸輔に迫る。
「幸輔!」
すると、銃声が、鬼武士を撃ち殺した。
「あっ…。」
優太は放心状態になりつつあった。幸輔は、その場に崩れ落ちる。
そこには、香山先生がいた。
「良かった。無事で。」
「先生…。」
2人は、先生の下へ走りだそうとしたが、幸輔の腕が痛みを増した。
「幸輔!」
優太がすぐさま駆け寄る。「…ケガしているのか?」「違う先生。幸輔の腕に、いじわる先生の呪印が…。」
「呪印?ちょっと見せてみろ。」
幸輔の腕を見た香山先生は、口を押さえ、信じられないような顔をした。

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