携帯小説!(スマートフォン版)

[472]  となりのトトりん  2009-12-29投稿
私はいつも息を止めていた

知らずに流れ落ちる夕闇を
映す透明な銀

そっと吐く溜息は
怯えるように吐き出され
私は静かに肩を
撫でてもらえるのを待つ
息もできなくて
苦しくて
溜息は怯え

小さい自分に悲しみすら
感じているのに

幸せを壊す引き金を
自分では決して弾かないように

私はいつも息を止めていた

隠れるように吸った息は怯えている

私は幸せを壊さぬように
息を止めていた


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