いじわる先生 35 〜すべてが終わる 1〜
敦士さんが、いじわるタワーズ管理長室前の2体の鬼武士を倒し、ついに、扉を開けた。
だがそこに、いじわる先生はいなかった。
「どうして…。」
ため息をつく良太。
すると向こうに、涼子が倒れているのが見えた。
「涼子!」
涼子はもう、死んでいた。「なんで…。」
優太はその場に崩れ落ちた。
皆、黙っているしかできなかった。
誰も、口を開くことができなかった。
そこに、香山先生が来た。「先生…涼子が…」
良太は悲しそうな顔で告げた。
「それより、幸輔がいないんだ。」
「えっ…?まだトイレから戻ってこないとかそういうんじゃなくてですか?」
優太は走りだしてトイレへと向かった。
「おい!1人では危険だぞ!」
「幸輔。お前…こんなにオレに近づいても生きているとは…。」
幸輔だけ、いじわる先生がこの摩天楼にいるのが分かっていた。
この呪印のおかげで。
「でも…もう終わりだよ。」
幸輔は、もう喋る気力は無かった。
だが、目はずっと、いじわる先生を見ていた。
「オレ…娘がいたんだ。でも…オレはこんなバカな事をしたんだ。」
幸輔の目が穏やかになっていく。
「オレ…計画を中止しようと思う。」
いじわる先生の歩く先には、地上200メートルはあろうか、奈落の底へと誘う摩天楼の端。
「また…いつか会おう…。」
幸輔の目に、いじわる先生が落ちる瞬間が映った。
それからすぐ、呪印による痛みが消えた。
「先生…。」
幸輔はガクンと倒れた。
そして、そのまま気を失った…。
だがそこに、いじわる先生はいなかった。
「どうして…。」
ため息をつく良太。
すると向こうに、涼子が倒れているのが見えた。
「涼子!」
涼子はもう、死んでいた。「なんで…。」
優太はその場に崩れ落ちた。
皆、黙っているしかできなかった。
誰も、口を開くことができなかった。
そこに、香山先生が来た。「先生…涼子が…」
良太は悲しそうな顔で告げた。
「それより、幸輔がいないんだ。」
「えっ…?まだトイレから戻ってこないとかそういうんじゃなくてですか?」
優太は走りだしてトイレへと向かった。
「おい!1人では危険だぞ!」
「幸輔。お前…こんなにオレに近づいても生きているとは…。」
幸輔だけ、いじわる先生がこの摩天楼にいるのが分かっていた。
この呪印のおかげで。
「でも…もう終わりだよ。」
幸輔は、もう喋る気力は無かった。
だが、目はずっと、いじわる先生を見ていた。
「オレ…娘がいたんだ。でも…オレはこんなバカな事をしたんだ。」
幸輔の目が穏やかになっていく。
「オレ…計画を中止しようと思う。」
いじわる先生の歩く先には、地上200メートルはあろうか、奈落の底へと誘う摩天楼の端。
「また…いつか会おう…。」
幸輔の目に、いじわる先生が落ちる瞬間が映った。
それからすぐ、呪印による痛みが消えた。
「先生…。」
幸輔はガクンと倒れた。
そして、そのまま気を失った…。
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