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人斬りの花 完
[432]
沖田 穂波
2010-01-06投稿
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8出愛
冬。
平太と椿の死んだ場所には何事もなかったかのように,
太陽の光が差し込んでいる。そこを,
恋仲の男女が通った。
女がふと立ち止まり,
地面に埋もれていた何かを拾いあげた。
それは,
あの椿の髪飾りだった。
二人はそれを見ながら少し話をすると,
やがて側にあった椿の木に付けた。
椿の花と同じ色。鮮やかで美しいそれが,
太陽の光で反射して,
きらり,
きらりと光った。
≠≠終わり≠≠
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