携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> ある愛の表し方・5 木村蜜実

ある愛の表し方・5 木村蜜実

[430]  木村蜜実  2010-01-09投稿
次の日…

カレと目を合わす事をしない私…。

また自分の中で、壁を作っていた。

私が避けているのを、カレもわかっていただろう…。



そんな毎日を繰り返していたある日、
『もう逢うのはよそう』
とメールがきた。

私は慌ててカレに
『逢わないのは辛い。だから…今のままでいいから…側にいて。』
と返事をした。

今日は週に一度のデート。

いつものように、カレを待っていた…。

でもカレは現れなかった…。

電話をしたいけど、電話はダメと言われていたから、ケータイを開けたり閉じたりを繰り返し…。

1時間後…
やっぱり現れないカレを、私はずっと待ち続けた。

2時間後…
(もう…帰ろ…。)
そう思い、歩き出す。

別れたい理由が私にはわからなかった。

奥さんにバレたから?
もうウンザリした?

キライになった…?

いろんな事が頭の中を駆け巡った…。

もう…
こうして逢ってくれないんだろうか…。

涙がまたこぼれ落ちる。

私を『好き』と言っていたのは…

なんだったんだろ…。

私がいけなかった。

私があの人を好きになってしまったのが…

いけなかった…。



家に着くと…
ポストに手紙が入っていた。

宛名はない…。

部屋に入り、中を読む。

あの人からだった…。

『勝手にごめんな。
君を結局傷つけてしまった。
俺は、妻を裏切る事は出来ない。
もう、これで最後にしよう。』

短い文。
勝手過ぎる思い…。

何倍も傷ついた…。

私は、割り切っているつもりだった…。

でもそれは…
私の勘違い。

割り切れる訳がない…。

悔しくて
切なくて…

やるせない…

私はなんで…
あの人に本気になったんだろう…。

感想

感想はありません。

「 木村蜜実 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス