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GO AWAY#13

[550]  速見  2010-01-12投稿
雪野がリビングに入るほんの三〜四分前であった。話は京都が「今の状況を教えてほしい」と優に聞いたところだ。今の状況を知っているのは京都自身のはず………そんなことを他人の優が知るわけないと、思っていると

「俺が聞きたいのはそういうことではない。聞きたいのは、青山さんはどういう状況にあるのか?ってことだ」

京都はすぐにわかりやすいように自分の発言を訂正した。京都自身指名手配になった人がどうなるのか知らないからだ。大方指名手配されれば露骨に表に出られないということぐらいしかわからない。
「そうか」

優が京都の言っている意味を理解し少し考える。考える際に左こめかみにこぶしを当てるがこれは彼の癖みたいだ。

「まず、逃げるのを大前提に考えると彼女は一生表を歩くことはできない。TVでこれほど大きく取り扱われてしまってはあと数時間のうちで全国の人がほぼ知ることになる。さらに付け加えて最年少指名手配だしな」

優はだいたい予想してきたことを言ってきた。しかし、そう言い終えると優は目つきがただでさえ悪いのをさらに悪くした。「京都!おまえは彼女が指名手配されていると知っていてここに……まぁそれは今は置いておこう。お前自身はどうするんだ?」

最初目つきをとても悪くしたが、一回間をおいて落ち着くと目つきを悪くして深い息を吐いて聞いた。京都は目を少し泳がすが

「俺は……彼女が犯人とは思っていない!!証拠はどこにもないが彼女は冤罪なんだ!彼女を守りたい!!」

恋愛ドラマにでも出てきそうな言葉を恥ずかしげになく言い放つ京都だが、優の目が一段と鋭くなった。「お前……自分の言っている意味が分かっているのか?お前は今まで十七年間……あえて普通といっておく普通に暮らしていたお前が……こう言って悪い最初に謝っておく。十七年間普通に暮らしていたお前が犯罪者かもしれない彼女を助けたりでもしたら【共犯者】という形で一生レッテルを貼られることになるんだぞ!?」

京都の顔をまじまじと見た優はゆっくりとした口調で話し始めるが後半に行くにつれてだんだんと荒くなっていった。しかしただ単に怒っているのではない。京都が本当に大切な友であるからの怒りであったからだ

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