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永久に§11§

[416]  夏姫  2010-01-30投稿
3日前にサイと電話をしてから、連絡は全く無かった。

サイの自宅からも、携帯からも…。

私はただ、彼の無事を願った。

私の目が届かない時ばかり、彼は怪我をする。

私とあまり連絡がとれない時ばかり、彼の身体の具合が悪くなる。

困った人だ。

―――――――――――――――\nその日の夜、私はなかなか眠れずにいた。

頭の中はサイでいっぱいだった。
――『ハルは可愛いなぁ。』

――『いつも寂しい想いさせてごめんね。』

――『俺はハルを愛し続けますからぁ。』

――『なんしたの? そんなに泣かないの。』

――『ハルの笑顔が大好きだよっ。』

――『行かないで。 離れないで。』

――『ハル…。』


サイの声が、サイとのメールが、サイとのやりとりが、サイの温もりが、サイと一緒にいた全ての思い出が、私の頭に浮かぶ。

浮かんでは消え、私を苦しめる。

私はどうしたらいいのか分からない。

サイを待つ事が正しいのか分からない。

私は私の止め方が分からない。


でも、これだけは言える。

私は、サイを愛してる。

だから、彼を待つ。

彼を、信じて待つ事が出来る。


…でも、やっぱり寂しい。

今の私にはどうする事も出来ないからこそ、悲しくて苦しい。

…サイ。貴方からの連絡が欲しい。

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