Ｋ.....２
ただ…好きだったの
大好きだった…
彼とは付き合っては居なかったけど大好きだった
花火をみんなでした時…私にだけ見せてくれた笑顔…
幸せだったよ…
夏の空が初めてキラキラ輝いて見えたよ
可愛いって言ってくれたり１番だよって言ってくれたり…
大好きな人にそんな事言われて…
本当に本当に幸せだった
放課後みんなで語り明かしたりもした…
楽しかったよね…
私がまだ知らない時の事を話してくれて嬉しかったよ…
彼はいつだって優しかった…
そんな彼が大好きだった…
懐かしい夏の空…
放課後の教室…
私が変わってしまったの？
彼が変わってしまったの？
今はもう距離は遠くなって話す事もなくなった…
彼の事を好きだという友達が居る
私はまだ彼が好きだという気持ちを殺して応援した…
彼と友達が楽しそうに笑っていた…
私は後ろから溢れだしそうな涙を我慢した
隣にいるのは私ではなく友達…
あの頃に戻りたいって
何度も思った。
だけど時間はどんどん進んでく…
待ってはくれない
その後…彼と友達は付き合うことになったんだって…
友達は私にありがとうと何度も言ってきた…
ごめんね…素直に喜べないや…
「本当に良かったね」
口では言えても心の底から友達の幸せを喜ぶ事ができなかった…
そんな自分が嫌になったりもした…
私の恋は終わったんだな…と実感した。
彼の事を何度も忘れようとした…
でも簡単には忘れられない…
初めてこんなに辛い恋があったんだと思ったよ。
誰にも言わないけど…大好きだよ。今も昔も変わらず大好きだよ…
彼と友達が付き合う事を知った時は泣き崩れる程辛かった。
ごめんなさい。私はまだ彼の事忘れる事は出来ないよ。
いつか…２人の幸せを心から喜べるようになるから…
待っててよ…。
ただ……今はまだ好きでいさせて…
ちゃんと忘れるから…
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