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クリスタルクラッシュ1―?

[672]  いっと  2010-02-05投稿
「しかし陛下、あれは一つだけではありませぬ。計画に支障は無いかと存じますが…」
畏まっていた男はそう反論しながら、僅かに頭を上げた。
「確かにな」
陛下と呼ばれた男は王冠をかぶり直して、小さく頷いた。
「だが、あれが一番威力が高い代物だった。計画通りに事を運ぶには、まず巨大なその威力を見せつける必要がある」
「…は…」
「捜索を継続せよ。王宮騎士団長アギール・ペイン」
短くそう言って、男は王家の紋章が描かれたマントを翻しながら、その場を離れた。
アギールと呼ばれた男は立ち上がって、小さく舌打ちをした。
―本来我々王宮騎士団は戦いを生業としているのだぞ…それを女の子一人探し出す為に使うとは…。
不満を心の中で吐き出しながら、アギールは肩をいからせてその場から立ち去って行った。

「よし、ここだな」
エリム村に着いたザックは村人に依頼主の家の場所を聞いて、ようやく辿り着いたのである。
―ええと、母屋と、納屋、それから…ん?
彼はキョロキョロと辺りを見回して家の構造を確認していると、倉庫らしき小屋が目に入った。
―何だあれ?倉庫か?納屋だけで十分じゃないのかな?
彼は腑に落ちない、といった表情で小さく首を傾げながら、家の扉を軽く叩いた。
「はーい」
中から女性の声がして、扉が開いた。
「どちら様ですか?」
くりくりとしていて愛らしい目とそれとは正反対に活発そうな雰囲気を漂わせた女性が出てきて、ザックに尋ねた。
「えぇと…依頼を受けて来たザックという者なんですが…」

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