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夏と雪2

[509]  吉川祐護  2010-02-10投稿
どいつもこいつもくたばりやがれと夏目は街を行く人々にそう思いながら自宅へと歩いていた。

夏目が機嫌が悪いのは、手に持っているぶ厚いレポート用紙が原因。

上級生4人にからまれ、3人を病院送りにしたことで、夏目はレポート用紙30枚分の反省文を提出しなければならない状況になってしまったのだった。
『あいつらから喧嘩売ってきたくせに…』とブツブツ言っている間に自宅に到着した。

夏目は家の鍵を開けようとポケットから鍵を取り出した。

『……開いてる?………空き巣か!?』
夏目はドアを開け周りを警戒しながら居間へと向かった。

居間からもの音がしていた。
夏目はレポート用紙をそっと床に置きいきよいよく扉を開けた。
『あっ! やっと帰って来た〜 おかえりー』
そこにいたのは、幼なじみの 白雪 美穂だった。
夏目は少し驚き、かなり疲れた顔でとりあえず質問。
『なんでお前がここに?』
『ね〜 何かお菓子ないの〜』
『いや だからなんでお前がここにいるんだ?
あと菓子はねぇ!』
『ちぇっ んじゃお茶いれて』
こいつは、日本語が通じているのか?
と文句を言いながら夏目は、台所へと移動。

そういえば小さい頃から白雪に命令されまくりだなぁと思いながらお茶を持って夏目は居間へ

白雪はソファーに寝ころんでテレビを見ていた。
夏目は白雪にお茶を出し、白雪の近くに腰をおろした。
白雪はお礼を言いお茶を飲んだ

『おい! さっきから言ってるように、なんでお前が俺の家にいるんだ?』
すると白雪は、さも当たり前のように答えた。
『夏ちゃんの物は私の物、私の物は私の物♪ つまり夏ちゃんの家は私の家ってわけ♪』
『どこぞのガキ大将か……お前は!』と夏目はため息まじりのツッコミ。
すると白雪は急にソファーから起き上がり、夏目の正面に顔を向けた。

夏目は白雪が急に真剣な顔をしたので少し驚いた。
少しの沈黙が周りを包んだ

『実は夏ちゃんにお願いがあるの!』と沈黙を破ったのは白雪だった。
『お願い?』
『そう お願い…聞いてくれる?』
『なんなんだ?』
『今ニュースであってる連続殺人事件の事 夏ちゃんは知ってる?』

『まぁ ニュースで報道されているからな』

『んじゃ 話は、はやいわね♪ その犯人を私と一緒に捕まえて欲しいの!』

『はぁぁ!』
夏目はあまりに予想外のお願いに驚くことしかできなかった…………

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