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ユニゾンハーツ17−5

[374]  ラスティ  2010-02-16投稿

僕たちは、割り振られた班に分かれた。
一班は、すでに見張りを始めており、僕たちは夕食の時間がくるまで一旦、部屋に戻った。

もちろん全員で、だ。

裕也
「……みんな、少しいいか?」

部屋に戻ると裕也が真剣な表情でそう言ってきた。

達也
「何?裕也、どうしたの?」

裕也
「おまえたちに話さなくちゃならないことがある」

ヒビキ
『なに……話って?』

裕也は一息置いて僕たちを見て話始めた。

裕也
「奈々が言っていた刀……俺は心当たりがある」

達也&ヒビキ
『「えっ!?」』

琴音
「心当たりって………」

琴葉
「どういうこと……?」

みんなが困惑するなか、裕也は話を続けた。

裕也
「……刀の名は、獄炎。
数年前、ある者によって盗まれた」

琴音
「盗まれたって一体、誰が?」

裕也
「さぁな……誰かは、分からない」

達也
「っていうか、誰がその刀を作ったの?」

裕也は、少し言いにくそうな顔をしてこう言った。

裕也
「………うちの師匠だ」

達也&ヒビキ
「『!?』」

師匠って……彩音師匠が……?

ヒビキも……いやこの部屋いるみんなも驚いているだろう。

そう思いながら僕は、裕也を見た。

裕也
「あの刀は、炎蛇の血を使って作られていてな。
そのせいで炎の付加能力が付いたんだ。

だが師匠は、獄炎を使うことはなかった」

琴葉
「それは……どうして?」

裕也
「とても使える代物じゃなかったんだ。
師匠も使えなかったからな」

僕は、その話を聞いて驚いた。
あの師匠ですら扱えない刀があるなんて………

でもすこし引っ掛かることがあった。
僕は、裕也にその事を尋ねてみた。

達也
「裕也。
裕也は、どうしてその…獄炎のことに関して詳しいんだ?」

裕也
「俺は、弟子だった頃、一度だけ獄炎を見ているからだ」

柚姫
「……えっ?」

今まで黙っていた柚姫が裕也の言ったことに反応した。

たぶん柚姫も獄炎のことは知っているみたいだがこの事は、知らなかったみたいだ。

そして裕也も一言、こう言った。

裕也
「俺は……あの刀に恐怖を覚えた」

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