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表裏

[383]  吉川祐護  2010-02-16投稿
この世界は、全て対なることで構成されている。
生と死 希望と絶望 無と有 表と裏

しかし、その対なるものは必ず繋がっている。

どちらが表で裏なのか人にはわからない。




寒いなぁ
そう思いながら表獅 裏斗(ひょうし うらと)は、とてつもなく眠くなる現国の授業を聞いていた。

聞いていると言っても裏斗はノートをとらず本当にただ聞いているだけなどである。

はやく終われ
そう裏斗が願っていると授業終了のチャイム。

起立 礼 と学級委員の挨拶を終えたのち、掃除とHRをサボり、下駄箱まで走った。
時間は16:12
まだ間に合う。
裏斗は急いで目的の場所へ、目指すは、スーパーマーケット『丸正』
今日はなんと卵が一パック一円という破産価格なのだ。
1人暮らしの裏斗にはまさに手に入れたい商品。

時刻は17:46
ボロボロになりながらも裏斗は目的の品をゲットしていた。

オバサンパワー恐るべしなどと少し上機嫌で帰宅した。

家に帰宅した裏斗は、お茶をいれて一服。
洗濯物を取り込もうとベランダに移動した。
ベランダに出るとあたりは、暗く空には星が輝いていた。
裏斗が洗濯物を取り込みながら夜空を眺めていたら一つの星が近いてきてるような気がした

あの星近づいてきてないか?
などと思っている裏斗だったが実際に星は裏斗目掛けて落ちてきていた。

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