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夏と雪5

[485]  吉川祐護  2010-02-28投稿
『月曜日って一週間の中で一番疲れるよね?』
学校に向かう途中、突然白雪が言い出した。
『さぁな』
夏目は曖昧に答えた。
『さぁなじゃないよ!』『俺はお前みたいに朝からそんなテンションを出せないんだ』
夏目はうんざりしていたその原因が白雪である。低血圧の夏目に比べて白雪は朝から元気一杯
なんで朝からこんなに元気なんだ?
そんな事を思いながら夏目は、昨日の事について質問。
『なぁ 昨日の話では被害者から調べるって言ってたよな?』
『うん♪ そうだよ!』『どうやって?』
『知り合いに頼んだ♪』結局人任せか……そう思っている間に学校についてしまった。


きーん こーん かーん午前中の授業が終わり
昼食の時間になった
ほとんどの生徒が学食に向かう中で夏目は白雪に呼び出され、屋上へと向かった。

『遅いよ!夏ちゃん』
屋上に来ての第一声がこれか、とため息をつきながら夏目は見知らぬ顔を2つ発見した。
誰だ?と思いながら夏目は白雪の方を見た。
『紹介するよ このぽや〜ってしてる子が春野咲(はるのさき)ちゃん』『こんにちは〜』
『あぁ こんちは』
確かにおっとりした子だなぁと夏目は納得。
『んで こっちの子が秋山紅葉(あきやまもみじ)ちゃん』
『………』
『え〜と?』
何も言ってこない秋山に夏目が困っていると、春野がフォローしてきた。『秋山さんは男性が嫌いなんですよ〜』
『そうなのか』
夏目は納得し、白雪に質問。
『おい! この2人はなんだ?』
『なんだって?……私の友達だけど』
あっさりと答えた白雪に質問を変えた。
『まさかあの2人も犯人探しを手伝うのか?』
『そうよ♪2人とも凄いんだよ』
『危険すぎる』
夏目と白雪が言い争っていると突然夏目の後ろから声が聞こえてきた。
『おい!』
初めて聞いた声に反応して夏目が振り返った途端に秋山が夏目に向かって回し蹴り。
夏目はとっさに反応して回し蹴りを右腕で防いだ。
『いきなり何しやがる』『女だからって甘く見るなよ』
秋山は足を戻しながら言った。
白雪がコホンと咳払いをしながら夏目に向かって答えた。
『秋ちゃんはご覧のとおり強いでしょ?』
『あぁ』
『春ちゃんは頭がいいんだよ 被害者のリストも作ってもらったしね』
そう言いながら白雪は夏目に資料を渡した。
夏目は資料を見て驚いた被害者の情報が細かく書いてあったのだった。

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