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Invisible Answerer -ep21-

[886]  へたれもち  2010-03-11投稿
ネメシス…君は私を
越える潜在能力を持って
居る。

それに気付かないから
私に勝てない。
私が魔王なら…君は…。

「…何を怯えている?
せめて気持ちだけでも
勝てるようになれ。」

私を越えてみせろ。


変則的な動き、
死角からの奇襲、
連撃からの一撃…

全てを組み合わせた。
それでも…ダメージは
与えられない。

魔王は今、
何を考えている?
殺意の中に
他意を感じる。

「貴方は何を考えてる?
純粋な殺意を感じられ
ないのは何故だ?」

魔王は笑う、答える事も
なく、踵を鳴らし、
走り、向かってくる。

神経が焼き切れるような
感覚、五感が麻痺してく
ような…。

意識とは別に身体
が動き始める。

無理矢理制御しようと
すると、頭が痛くなる。


そうだ…その目だ…、
私を唯一恐怖させた目…
震えが止まらない。

殺す為の殺意ではなく、
生き残る為の殺意…
すなわち、本能だ。

適確に隙を狙ってくる。
気を抜けば一瞬で自らの
身体を見上げるだろう。

だが、その本能を利用
すればどうにでもなる。

本能に振り回され、
身体がまともに…いや、
なんだ?

あの苦痛に満ちた目…
面白い…制御してみせろ
…そして…


頭が痛い、倒れてしまい
そうだ…。

もはや、流れに任せて
しまいたいが、
それでは殺される。


さあ、超えろ!
己を!本能を!
その力で奴を…

私に恐怖すら感じさせず
、理解を超越し、膝を
地に着かせた…。

「私を超え、修羅に
なり、奴を超えろ!」

徐々にだ…彼の動きが
目で追えなくなってきた
…これならあるいは…。


駄目だ、このままだと
また殺してしまう。
これ以上殺したくない!

「気付けネメシス!
いずれ殺さなければ
ならない相手を放って
おけば被害者が増える
だけだ!」

一瞬だった…何かが
切れたようだった、
縛っていた何かが。

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