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Invisible Answerer -ep26-

[899]  へたれもち  2010-03-14投稿
震えが止まらなかった…
もし…もし、あの時に
零が助けてくれ
なかったら…。

服を破かれ、下着も
脱がされ、ぐったりと
横たわる女性がいた。

「…脈は既にない、
死んでいるな。」

犯されたあげく、
殺された…女としての
苦痛の中で…。

「龍堂さん?大丈夫
ですか、龍堂さん!」

零の声が遠退いていく…
息も苦しく、気分が
落ち着かない。

「過呼吸か、袋は…
あるはずもないか。」

背中に腕が回ってきた…
気が付くと口を塞がれて
いた…。

ゆっくりと呼吸を整え
られていく…。

何回に渡って繰り返
される…。

そして、自分で呼吸が
出来るようになった…。

唇から唇が離れる…。

「すみません、いきなり
こんな事してしまって、
対処法が他に…。」

唇と唇が…触れた…、
急に体温が上がって
いく…。

「…。」

落ち着けない…ある
意味ではさっきより
落ち着けない。

「?…大丈夫ですか?
顔が赤いですが。」

気付いてないの?
それとも慣れているの?

「え…と…、初めて
だったの…。」

「何がですか?」

気付いてないのね、
鈍いというか…そおゆう
のを考えてないって
ところね。

「キス…。」

聞こえたのかな…
今の声で。

「…すみませんでした、
他に対処方法が思い
付かなくて…。」

聞こえてはいたけど…
そう…よね、それが…
貴方の…


いた…やっと見つけた、
あの時からどれだけ
待ち侘びたか…
その首を…

「この手で…この手で
討ち取る日を…。」


あれからどれだけが
経過したのだろうか…

太陽を見てないから
上手く時間の感覚が
掴めない。

よくあった…昔から…
任務は時間との戦いと
言うよりも…

タイミングとの戦い
だった。

だから時間の感覚は
徐々に薄れていた。

そして、それが今に
なって再び起きた。

もう二度と戻らない…
それも覚悟していた。

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