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スカバンburn!!最終章 -37- 傷ついた腕

[342]  きゃしー  2010-03-20投稿

帰り道

――猛「はあー…秋は塾やからって帰ったし、今日は寂しいなあ」

光「慶太郎も帰ったもんな」

猛「うん…」

光「…」

猛「…でもさ、慶太にしては意外やったなあ」

光「え?」

猛「あいつが怪我したこと。だってな、あいつにとって腕はほーんまに大事なもんやねん。中学の時も久々に来た部活で…」



――「…はぁはぁ…慶太!パスっ!!」

慶太郎に向かって飛んでくるボール

慶「はぁはぁ…はぁ………!」


慶太郎の手がとまり、体育館に響くボールの音


「「?!」」

慶「…」

猛「どうしたん?」

「おい!お前何でボール受け取んのやめてん?」

慶「…」

猛「慶太?」

慶「…今のやったら腕傷つけそうやったから」――


猛「あいつ、腕痛めそうな気がしたからってパス無視してん。慶太はそれだけ腕を大事にしてて…もちろん、その後皆に怒られたけど…でもあれが慶太のいた最後のバスケ部やったな」

光「…そうなんや…」

猛「腕がないと、ドラム、できへんもんな」

光「…そういえば、あいつがバスケやめたんは知ってるけど、タケは?ずっと続けてたん?」

猛「いや。俺はねー…」


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