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番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (4/7)

[323]  きゃしー  2010-03-26投稿

病院のベッドで眠る達也。病室で泣き崩れる母親。おそらくその母親を隣で支えているのは、慶太郎の父親やろう。


「嘘やろ…達也っ!!!」

テツが真っ先に駆け寄り、達也に手を伸ばす。

「たつやっ!…たつやぁ…っ!…冗談…きついって…」

その場にしゃがみこむヒロ。

目の前にいるのに、ちゃんと目に見えるのに、こいつは今、空っぽなんか?

ただの抜け殻みたいな達也の体を眺めて、何かぞっとした。近寄れなかった。




こいつは今、生きてへんの?




泣き声が響く病室の中、俺と同じように達也を眺める奴がいた。


病室の端でつっ立って、いつもと変わらない表情の慶太郎がいた。




そんな慶太郎を見た瞬間、心の中で慶太郎に向かって言うように、自分に向かって言うように、何度も繰り返した。



あいつは居なくなった。

もう一生会われへん。


終わった
いない
消えた


死んだんや






涙は止まらんかった

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