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スカバンburn!!最終章 -44- お守り

[383]  きゃしー  2010-03-26投稿

光「その…手、いつもめっちゃ大事にしてたんやろ?絶対怪我しないように…なのに、うちのせいでごめん。」

慶「…光希。」

光「え?」

慶「それ、お礼じゃなくて謝罪って言うねんで」

光「あ!そうっ、ごめっ…あっ…ありがと…」

途端に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしてうつ向いた。

慶「ふふっ…いいえ、どういたしまして」

光「…で…ね?…あの…右手!」

慶「右手?」

光「うん!右手出して」

首を傾げながら慶太郎は光希の方へ右手を出した。光希はポケットから何かを取り出すと、丁寧に巻き付けた

慶「…ミサンガ?」

光「うん!…ごめん…こんなことしかできへんけど、少しでも早く良くなりますようにお守り。…邪魔かなあ…」

結んだミサンガを慶太郎はじっと見つめた

慶「作ったん?」

光「うん。…ごめん、迷惑やった?」

慶「ううん、気に入った。」

光「ほんま…?」

顔をあげた慶太郎が笑う

慶「うん」

光「ほーーんまに?!」

慶「うん、ほーんまに」

光「良かったぁ…嬉しいっ!」

慶「…」

嬉しそうに笑う光希を慶太郎が驚いた表情で見つめた

光「…なに?」

慶太郎はふっと笑って

何でもない

と首を振った

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